2015.03.31

カザフスタンを知るための60

著者名:
宇山 智彦、藤本 透子 編著
文学院・文学研究院教員:
宇山 智彦 うやま ともひこ 教員ページ

内容紹介

ユーラシアの中央に位置し、世界第九位の広大な国土を擁するカザフスタンは、豊かな天然資源の開発と活発な外交により、地域大国として発展している。本書は、カザフスタンの自然環境・地理、歴史、生活・社会、文化・芸術、政治・経済、日本とのかかわりなどを取り上げている。かつて遊牧民だったカザフ人をはじめとする多民族が作る豊かな文化と、現代的な都市建設やファッションなど、この国の多様な魅力が浮かび上がってくる。

ISBN: 9784750340623
発行日: 2015.03.31
体裁: B6判・384ページ
定価: 本体価格2,000円+税
出版社: 明石書店
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

序章 ユーラシア国家カザフスタン

Ⅰ 自然環境・地理・民族
第1章 自然環境と人々のかかわり
第2章 生態
第3章 カザフスタンの諸民族
第4章 二つの主要言語
第5章 諸地域と三つのジュズ
第6章 二都物語
第7章 ユーラシア大陸の観光発展途上国
第8章 在外カザフ人(1)
第9章 在外カザフ人(2)

Ⅱ 歴史
第10章 気候変動とカザフ草原の歴史
第11章 遊牧民の遺跡
第12章 遊牧国家の興亡
第13章 遊牧民のイスラーム化
第14章 カザフ・ハン国の成立とジュンガルとの戦い
第15章 カザフ・ハン国と中国・清朝
第16章 交易路としてのカザフ草原
第17章 カザフ草原におけるロシア統治
第18章 カザフ近代知識人
第19章 ロシア革命とアラシュ・オルダ
第20章 カザフ共和国における民族と政治
第21章 ソ連時代の開発と環境
第22章 遊牧地域からソ連の食料基地へ
第23章 ソ連崩壊とカザフスタンの独立
第24章 歴史像の変遷

Ⅲ 生活・社会
第25章 もてなしと食文化
第26章 伝統的天幕と現代の住居
第27章 父系出自と親族関係
第28章 子どもの誕生と成長
第29章 結婚のかたち
第30章 死と葬送
第31章 イスラーム復興の行方
第32章 教育
第33章 医療・保健

Ⅳ 文化・芸術
第34章 口承文芸の世界
第35章 カザフ文学
第36章 カザフの音楽
第37章 カザフ映画
第38章 現代アート事情
第39章 現代の若者文化
第40章 スポーツ事情
第41章 ファッション
第42章 インターネットとマスメディア

Ⅴ 政治・経済
第43章 長期化するナザルバエフ政権
第44章 外交・地域協力
第45章 台頭する中国との関係
第46章 急進的改革の是非はいかに
第47章 「新興小麦輸出国」の憂鬱
第48章 石油ガス開発
第49章 鉱物資源開発
第50章 安全保障
第51章 社会問題
第52章 在外カザフ人のカザフスタンへの移住
第53章 独立後の民族問題

Ⅵ 日本とのかかわり
第54章 日本人抑留者
第55章 セミパラチンスク核実験場とヒロシマ・ナガサキ
第56章 親日国の日本語教育
第57章 日本研究
第58章 アラル海調査と環境問題
第59章 日本との経済関係
第60章 日本のカザフスタン外交