2014.03.31

ローマ帝国の統治構造

皇帝権力とイタリア都市
著者名:
飯坂 晃治
文学研究院教員:
飯坂 晃治(元専門研究員) いいさか こうじ

内容紹介

本書は、ローマ帝政前期(2~3世紀)のイタリアにおける皇帝権力と都市の関係を考察し、ローマ帝国の統治体制の特質を明らかにするものである。イタリア諸都市に派遣された都市監督官、地方裁判官、イタリア総督といった帝国官僚の実態を碑文史料・法史料を駆使して包括的に考察、その都市パトロン的機能に着目し、従来の「強制国家」論を批判する。
 
(北海道大学大学院文学研究科研究叢書 25 )

ISBN: 9784832967977
発行日: 2014.03.31
体裁: A5判 226ページ
定価: 本体価格5,000円+税
出版社: 北海道大学出版会
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

序 論
 第一節 「強制国家」論をめぐる研究史  
 第二節 対象と課題の限定――イタリアの「属州化」  
第一章 帝政前期イタリアにおける官僚機構の形成
 第一節 官僚機構の形成  
 第二節 官僚機構の形成と都市自治  
第二章 都市監督官(curator rei publicae)とイタリア都市
 第一節 研究史  
 第二節 都市監督官の任務  
 第三節 都市パトロンとしての都市監督官  
 第四節 都市パトロン選任の背景   
 小  括  
第三章 地方裁判官(iuridicus)とイタリア都市
 第一節 研 究 史  
 第二節 ハドリアヌス帝期のコンスラレス(consulares)と地方裁判官職の創設  
 第三節 地方裁判官の裁判権  
 第四節 地方裁判官の司法以外の活動  
 第五節 地方裁判官の任用上の特徴   
 小  括  
第四章 三世紀イタリアにおける州制度導入のプロセスについて
 第一節 研 究 史  
 第二節 州制度導入のプロセスに関するP・ポレーナの仮説  
 第三節 P・ポレーナの仮説の再検討  
 小  括  
 州制度確立期までのイタリアの総督(corrector)のリスト  
第五章 総督(corrector)とイタリア都市
 第一節 研 究 史  
 第二節 州制度導入の目的  
 第三節 州制度導入期の総督・都市関係  
 小  括  
結  語