内容紹介
1958年から61年まで、日本有数の炭鉱地帯であった筑豊において月刊誌『サークル村』が発行された。この雑誌は五〇年代に全国各地に広まったサークル運動の一つであり、谷川雁、上野英信、森崎和江ら地元の知識人と炭鉱労働者を中心とする九州・山口の市民が参加したことで知られる。本書は、『サークル村』とこの運動に参加した知識人の思想の中に、ユニークな交流と連帯のヴィジョンを読み取ろうとするものである。
外部リンク
〔出版社〕ナカニシヤ出版の紹介ページ
1958年から61年まで、日本有数の炭鉱地帯であった筑豊において月刊誌『サークル村』が発行された。この雑誌は五〇年代に全国各地に広まったサークル運動の一つであり、谷川雁、上野英信、森崎和江ら地元の知識人と炭鉱労働者を中心とする九州・山口の市民が参加したことで知られる。本書は、『サークル村』とこの運動に参加した知識人の思想の中に、ユニークな交流と連帯のヴィジョンを読み取ろうとするものである。
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『サークル村』と一九五〇年代の労働運動
第1部 炭鉱労働者のサークル運動(炭鉱のサークルと労働組合;炭鉱労働者の文学サークル運動;炭鉱労働者のうたごえ運動)
第2部 『サークル村』の運動と思想(谷川雁のサークル構想;サークル・ネットワークとしての『サークル村』;全国交流誌と『サークル村』 ほか)
第3部 森崎和江における「交流」の思想(同化型共同性の拒絶―森崎和江における共同体をめぐる問い;森崎和江の女性論―『無名通信』と『第三の性』を軸に;「筑豊」を問い直す―大正闘争後の森崎和江 ほか)
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