内容紹介
日本語は言語としてどのような特性を有しているのか。品詞体系、格助詞の変化、述部構造の境界性、形容詞の特性などを、言語類型論あるいは通言語学的な観点から分析。従来の見解に検証を加えながら、新たな研究成果を活用して分析を加え、独自の新たな知見を提案する。 日本語の文法的特徴を一般言語学的な観点から考察した論文集。受動構文を昇降格の点で対称と非対称に分けて整理記述すること、また、二重ヲ格が形態論的にでなく意味的に制約されること、述部複合に弱境界と強境界が設定できるアと、など新たな研究成果を含む、意欲的な論考集になっている。
(北海道大学大学院文学研究科研究叢書 22 )