内容紹介
中国語で書かれた本書の題目を日本語に直すと、「ドゥルーズ、または悦びの映画学」になります。本書は、ドゥルーズが『シネマ』で展開した映画論を中心に考察する「上篇」と、その映画論を踏まえて複数の作家作品を論じた「下篇」の二部構成となっています。スピノザが『エチカ』で示した、諸々の感情を定義づける三つの基礎的なもの(悦び、悲しみ、欲望)から躊躇なく「悦び」を本書のキーワードとして使わせていただきました。
著者からのコメント
本書の使用言語が日本語でなくて日本語読者には申し訳ないのですが、優れた映画を観るときの感動、ドゥルーズの論考を読むときの感動、本書にまとめられた諸篇はこの二つの感動のもとで書かれました。