内容紹介
1980年代後半から急激な経済成長を遂げ、世界銀行に「奇跡の成長」と評価された東南アジア。しかし、1997年にタイで通貨危機が発生し、続いてインドネシアも深刻な危機に陥ります。東南アジア各国の経済がマイナス成長に転じ、マレーシアも経済の悪化が顕著になります。IMFから緊縮財政の要求が強まる中、マレーシア政府が打った驚きの打開策とは? 通貨危機を中心に構成した新しい経済地理学の成果をご覧下さい。
著者からのコメント
本書は,マレーシアを事例として,経済のグローバル化による発展途上国の経済変化を解説しました。将来いかなる分野に進もうと,現代社会に生きる者として経済・金融の基礎知識は必須です。本書はマレーシアと日本の経済的関係を中心とした地理学の入門書ですが,経済・空間・技術・知的所有権などに関する基礎知識を学ぶのに適しています。