1995.12.10

近世ドイツ国制史研究

皇帝・帝国クライス・諸侯
著者名:
山本 文彦(著)
文学院・文学研究院教員:
山本 文彦 やまもと ふみひこ 教員ページ

内容紹介

1555年の「帝国執行令」を中心に,15~17世紀の神聖ローマ帝国の国制構造を分析する。世界史の教科書や概説書などでは,神聖ローマ帝国は有名無実化した組織体と評価されてきたが,実際には,皇帝とともに帝国議会,帝国裁判所,帝国クライスなどの帝国諸機関により,近代的な政治秩序とは異なる政治秩序を維持していた。本書は,15世紀以降の新たな神聖ローマ帝国像をわが国で初めて本格的に叙述し,神聖ローマ帝国史研究及び近世ドイツ史研究に一石を投じた。

ISBN: 9784832957312
発行日: 1995.12.10
体裁: A5判・239ページ
定価: 本体価格4,800円+税
出版社: 北海道大学出版会
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

第 1章  15,16世紀の神聖ローマ帝国
1  研究動向概観
2  課題の設定
3  15,16世紀における皇帝と帝国等族
第 2章  帝国改造の展開
1  帝国改造の概要
2  帝国クライス制度の成立
3  帝国財産
4  帝国議会
第 3章  帝国クライス制度の発展
1  1555年帝国執行令の成立
2  1555-1648年における帝国クライス