2024.11.10

産業革命

起源・歴史・現在
著者名:
ロバート・C・アレン 著
長谷川貴彦 訳
文学院・文学研究院教員:
長谷川 貴彦 はせがわ たかひこ 教員ページ

内容紹介

「産業革命」をめぐっては、長い論争の歴史があり、それらは、次の3点に集約される。なぜ、産業革命は、1800年ごろまでは優勢だったアジアではなく、ヨーロッパ、なかでもイギリスで最初に起こったのか。産業革命が「革命」と言われるのはなぜか。産業革命によって人びとの生活はどのように変化したのか。本書は、産業革命の歴史的な前提条件や影響を考察することで、現代の構造的問題の解明にもつなげようとする意欲作である。

著者からのコメント

本書は、狭義の経済史的アプローチだけではなく、グローバル・ヒストリー、環境史、科学史、社会史・文化史など多様なアプローチを通じて、産業革命の歴史を概観している。そこでは、総じて、「産業革命はなかった」としてきた修正主義的な見解に対して、新たな観点から産業革命の意義が擁護されている。産業革命論の現状を知るうえで、格好の書物である。

ISBN: 9784560091395
発行日: 2024.11.10
体裁: 四六判・200ページ
定価: 本体価格2,200円+税
出版社: 白水社
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

第1章 過去と現在
第2章 産業革命の前提条件、一五〇〇〜一七五〇年
第3章 なぜ産業革命はイギリスから始まったのか?
第4章 イギリスの変容
第5章 改革と民主主義
第6章 産業革命の世界的拡大