2024.3.25

日本の近代思想を読みなおす 4 女性ジェンダー

著者名:
水溜 真由美
文学院・文学研究院教員:
水溜 真由美 みずたまり まゆみ 教員ページ

内容紹介

近代日本において「女性」としてのジェンダー・アイデンティを持つ人々が紡いできたフェミニズムの思想を、「家族と性役割」「性、愛」「性を売る」「権利と解放」の4つのテーマに分けて解説しました。資料編では、4つのテーマに関わる多様なテキストを3、4点ずつ収録しました。

著者からのコメント

本書は、北海道大学の全学教育で行った授業の講義ノートを基にして執筆しました。近代日本におけるジェンダー秩序やフェミニズム思想について、これだけは知っておいてほしいという内容をまんべんなく盛り込みました。資料編には、古典的なテキストを厳選して収録しました。ジェンダーやフェミニズムに関心がある方は、ぜひ読んでみてください。

ISBN: 9784130142540
発行日: 2024.3.25
体裁: 四六判・408ページ
定価: 本体価格5,000円+税
出版社: 東京大学出版会
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

I 家族と性役割
1 近代家族と良妻賢母規範
2 母性保護論争
3 高群逸枝と婚姻史
4 家族制度の民主化と農村女性
5 主婦論争
資料編

 

Ⅱ 性、愛
1 「新しい女」と「両性の相剋」
2 貞操論争と堕胎論争
3 女性同性愛
4 性暴力とセクシュアル・ハラスメント
5 森崎和江の性愛論
資料編

 

Ⅲ 性を売る
1 公娼制度と廃娼運動
2 芸娼妓による手記・自伝
3 からゆきさん
4 キーセン観光反対運動
資料編

 

Ⅳ 権利と解放
1 自由民権運動と女性
2 『青鞜』
3 ウーマン・リブ
資料編