内容紹介
どんな家庭で育ったか、学校ではどんな経験をしたか、それらが学歴や職業とどう関連しているか、ひいては子どもへの教育に影響しているかなどに関して、2013年に実施したESSMデータに基づいて、多様な視点から分析した研究書である。これまで定量的な研究が少なかった「いじめ」体験や、専門学校などについても考察されている。
著者からのコメント
ESSM調査は、2013年に30~64歳であった男女4,800人を全国から層化2段無作為抽出法で抽出し、郵送配布・訪問回収した自記式調査である。回収率は60.4%であった。対象者のほかそのきょうだいと子ども、親についても受けた教育をくわしく尋ねた点に特徴があり、SSM調査と比べて学校経験に関する情報が多く含まれている。著者(平沢)は序章と6章を執筆した。2015年に実施されたSSM調査に関する研究書(『シリーズ少子高齢社会の階層構造1~3』東京大学出版会)と併読すると、より理解が深まると思われる。
外部リンク
〔出版社〕東京大学出版会の紹介ページ