内容紹介
「格差社会」の格差とは何を指すのか、どの程度の格差があるのか、格差は拡大しているのか、なぜ格差が生じるのか。こうした問いに対して、社会学における結果と機会の不平等という視点から論じたテキストである。具体的には、所得・貧困・非正規雇用・社会階層・階層移動・高等教育を受ける機会・学歴社会などについて、理論とデータに基づいて考察している。
著者からのコメント
2014年に刊行した同書の第2版である。改訂に際しては、以下のような拡充を試みた。(1)第5章以降で中心的なSSMデータを2005年調査から2015年調査に差し替えるとともに、ジェンダー差にできるだけ言及するようにした。(2)各章末に「発展」という欄を新設し、経済学・社会福祉学など関連分野への学習の契機となる内容を加筆した。(3)「コラム」を調査や概念の解説に特化させ、一部を発展へ移した。(4)中流意識・ミンサー型賃金関数などの説明を加えるとともに一部の記述を見直した。(5)注を章末から脚注に移し、あらたに索引を設けることで,読みやすくまた探しやすくした。
外部リンク
〔出版社〕北海道大学出版会の紹介ページ