内容紹介
「美味なり! 中国文学!!」
読者のみなさんに、その感動と驚きを体験してほしい。
第1部の「主菜(メインディッシュ)」では、いく千年にもわたる膨大な作品の山から72の項目を厳選し、そのおいしいところを、見開き2頁で解説。第2部の「小吃(スナック)」では、ユニークな視点や切り口から、中国文学の多様な味わい方を提案する。
世界のさまざまな文化圏によって発見され、賞味され、影響を与えてきた中国文学の広がりを、存分に味わえる刺激的なガイドブック。
著者からのコメント
「美味なり! 中国文学!!」と、キャッチ・コピーを作れと言われて書きましたが、それはそれ、中国の文学作品は、おそらく「美味」なものばかりではありません。渋味、苦味もあるでしょうし、もしかしたら猛毒を含んだものもあるに違いありません。とうてい自分の舌に合わないものもあるでしょうし、忍耐強く読み進めて、噛めば噛むほど、あとからじんわり滋味が湧いてくる珍味もあるものです。
古典から現代まで、中国文学のさまざまな味わい方を紹介した本書は、「ありそうでなかった!」との反響をいただいております。文学史としても読めますが、「非中国語で書かれた中国文学」など、〈中国〉なるものを外から眺める視点も盛り込みました。
執筆者29名のうち半数ほどが、北大文学研究院にゆかりのある教員や卒業生です。2022年度に開講する「中国文学探検行」のテキストでもあります。この本を片手に、中国文学の食べ歩きに出かけていただければ嬉しいです。
外部リンク
〔出版社〕ミネルヴァ書房の紹介ページ