2022.02.20

中国文学をつまみ食い

『詩経』から『三体』まで
著者名:
武田雅哉、加部勇一郎、田村容子(編著)
文学院・文学研究院教員:
加部 勇一郎(元専門研究員) かべ ゆういちろう
武田 雅哉(名誉教授) たけだ まさや
田村 容子 たむら ようこ 教員ページ

内容紹介

「美味なり! 中国文学!!」

読者のみなさんに、その感動と驚きを体験してほしい。

第1部の「主菜(メインディッシュ)」では、いく千年にもわたる膨大な作品の山から72の項目を厳選し、そのおいしいところを、見開き2頁で解説。第2部の「小吃(スナック)」では、ユニークな視点や切り口から、中国文学の多様な味わい方を提案する。

世界のさまざまな文化圏によって発見され、賞味され、影響を与えてきた中国文学の広がりを、存分に味わえる刺激的なガイドブック。

著者からのコメント

「美味なり! 中国文学!!」と、キャッチ・コピーを作れと言われて書きましたが、それはそれ、中国の文学作品は、おそらく「美味」なものばかりではありません。渋味、苦味もあるでしょうし、もしかしたら猛毒を含んだものもあるに違いありません。とうてい自分の舌に合わないものもあるでしょうし、忍耐強く読み進めて、噛めば噛むほど、あとからじんわり滋味が湧いてくる珍味もあるものです。

古典から現代まで、中国文学のさまざまな味わい方を紹介した本書は、「ありそうでなかった!」との反響をいただいております。文学史としても読めますが、「非中国語で書かれた中国文学」など、〈中国〉なるものを外から眺める視点も盛り込みました。

執筆者29名のうち半数ほどが、北大文学研究院にゆかりのある教員や卒業生です。2022年度に開講する「中国文学探検行」のテキストでもあります。この本を片手に、中国文学の食べ歩きに出かけていただければ嬉しいです。

ISBN: 9784623092833
発行日: 2022.02.20
体裁: B5判・266ページ
定価: 本体価格2,800円+税
出版社: ミネルヴァ書房
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

Ⅰ部 主菜(メインディッシュ)──作者と作品
一 先秦・漢魏六朝
二 隋・唐・宋
三 元・明・清
四 中華民国
五 1949年以降
第Ⅱ部 小吃(スナック)──中国文学への多様なアプローチ
一 何語で書くか,何文字で書くか
二 ヴィジュアルとのコラボレーション
三 さまざまなジャンルと形態
四 世界から見た中国文学