内容紹介
文学探偵をきどる著者二人が、謎の多い作家サリンジャーの作品を徹底的に読み解いて、文学が持つ異次元の豊穣な世界へ、その高みへ飛び立たんとする冒険の書です。
著者からのコメント
大学院生との共著はもうこりごり(笑) しかし、共著者がいてくれたからこそ、単著では妥協の誘惑に負けてしまいそうになるところでも踏みとどまり、我慢強く「冒険」を続けることができました。一人で走るマラソンなら棄権する苦しさでも駅伝では四つん這いで進んでいく、そんな感じでしょうか。そして、ゴールすると酸欠状態で全てを忘れ、思わずこう叫んでしまうのです――「次の院生、出てこ~い」。北大文学院で新しい冒険の旅に出るのは、あなたです!!
書評
- 『謎ときサリンジャー 「自殺」したのは誰なのか』=竹内康浩、朴舜起・著
毎日新聞 2021.10.02 朝刊・読書(今週の本棚) 鴻巣友季子(翻訳家)・評 - 『謎ときサリンジャー』竹内康浩、朴舜起著 禅に造詣 作品の深層再解釈
北海道新聞 2021.09.26 全道朝刊・ほん(書評) 巽孝之(慶応大名誉教授)・評 - 謎ときサリンジャー、実は禅小説、華麗な手際で――竹内康浩・朴舜起著
日本経済新聞 2021.10.09 朝刊・読書 都甲幸治(早稲田大学教授)・評 - 『謎ときサリンジャー 「自殺」したのは誰なのか』竹内康浩、朴舜起著 死者といかに出会い直すか
産経新聞 2021.10.10 朝刊・書評 小泉由美子(慶応大非常勤講師)・評 - 【文學界図書室】竹内康浩・朴舜起『謎ときサリンジャー』
文學界 2021年11月号(2021.10.07発売) 中条省平(学習院大学文学部教授)・評
外部リンク
- 〔出版社〕新潮社の紹介ページ
- 恩田陸・評:サリンジャーの観覧車
新潮社『波』 2021年9月号 - サリンジャーに肉薄したうえで、なお近寄りがたい後ろ姿を照らし出す…賢明で鮮やかな“謎解き”の書 — 乗代雄介が『謎ときサリンジャー』(竹内康浩・朴舜起 著)を読む
週刊文春 2021.10.11(2021年10月14日号) 乗代雄介(作家)・評