内容紹介
本書は、文理を横断した異なる分野のフィールドの「見方」が、豊富なエピソードとともに紹介されます。内容は、植物学・言語学・人類学・考古学・海洋学・文献史学・霊長類学・医学など、多岐にわたります。一見するとバラバラな学問研究ですが、異なる「見方」を導入することによって、新たな発見や課題解決へのヒントが得られるかもしれません。
著者からのコメント
私は、第5章「シベリア・極東ロシアの遺跡を掘る:自然科学の眼で見た発掘現場」を担当しています。考古学のなかには、土器や石器などの遺物を発掘調査する以外に、様々な自然科学分析法を使って、過去の環境や文化を研究する分野があります。私もそのような研究者の一人で、主に年代測定や同位体分析といった自然科学のラボワークを行っています。
一方で、私はフィールドワークもとても重要視しています。毎年、北東アジア地域(主に極東ロシア)の遺跡調査に取り組んでいます。実験系の私ですが、実際にフィールドに出向き、多様な専門分野を持つ方と共同で研究を進めることは非常に面白く、また重要だと感じています。本書では、フィールドワークの苦労や楽しみも読み取って頂ければ幸いです。
外部リンク
〔出版社〕古今書院の紹介ページ