内容紹介
田中廣明先生を中心とする気鋭の編者四名による、動的語用論研究の論文集(全三巻)のうちの第2巻です。かなり多様な研究トピックにかかわる語用論的論考が集まっています。構文語用論はなかなか将来性を感じる枠組みですし、グライスの枠組み再考も魅力的です。実験的手法も、これからの語用論で発展が見込まれる分野でしょう。
著者からのコメント
加藤重広「心理的文脈と前提に関する動的語用論的研究」は、文脈論としてトリに置かれるという厚遇を受けていますが、もしかすると、どん尻に追いやられているのかもしれません。概念的にはちょうど関連性理論の効率主義的な運用処理観の対極を行く見方を提案しています。いわく、「人間は無駄にいろいろと考える生き物である」というところ。
外部リンク
〔出版社〕開拓社の紹介ページ