内容紹介
本書は、世界各地の死にまつわる儀式や葬儀の慣習を、色鮮やかなイラストとともに紹介する。古代エジプトのミイラ、ヴィクトリア朝イギリスの死後写真、ガーナの装飾棺、現代アメリカの遺体防腐処理産業などを取り上げ、人類が死者を埋葬し、悼み、記憶してきた多様な方法をたどる。死の儀式は死者だけでなく、生きる者のためにあるという視点から、喪失や悲しみの意味を考え、読者自身が死と向き合うきっかけを提供する一冊。
著者からのコメント
本書は、宗教学・死生学の入門書です。著者は学者ではなく、イラストレーター兼作家ですが、人類学、宗教学、神話学、歴史学など、さまざまな分野の先行研究を踏まえて執筆しています。世界各地の死や葬送儀礼に関する豊富な情報が盛り込まれており、学術的にも十分に信頼できる内容となっています。
本書の最大の魅力は、何といっても、死をテーマにしているにもかかわらず、実に生き生きとした色鮮やかなイラストが数多く収められていることです。それらは読者の想像力を大いにかき立ててくれます。私自身、翻訳のお話をいただいた際には、内容の面白さもさることながら、このイラストの魅力にすっかり引き込まれ、即座に仕事をお引き受けしました。
まずはぜひ、本書を手に取って、パラパラとページをめくってみてください。それだけでも、本書の魅力を感じていただけると思います。必ずしも最初から通読する必要はありません。興味を引かれたトピックから、自由に読み進めていただければと思います。
また、巻末には充実した引用・参考文献一覧が収められています。それらを手がかりに、興味を持った時代や地域、事象について、さらに学びを深めていただければ、翻訳者として大変嬉しく思います。
外部リンク
【出版社】マール社
