2024.11.1

ドイツ哲学入門

著者名:
鹿島徹 川口茂雄 佐藤慶太 渡辺和典 編著
分担執筆 佐々木啓 (ルドルフ・ブルトマン) 
文学院・文学研究院教員:

内容紹介

本書は、「一七世紀のライプニッツの時代から、二一世紀初頭の現在までを範囲とした、ドイツ哲学の入門書です。西洋哲学をまだくわしく知らない読者でもやさしく読み通せるように、また、大学での哲学概論的な授業の教科書・参考書として使いやすいように構成に工夫をほどこしました」(本書「はじめに」より)。

著者からのコメント

本書は、内容紹介の欄にあるように、近現代のドイツ哲学の入門書ではありますが、たとえば、バッハのような音楽家、あるいは、私の執筆したブルトマンといった神学者など、「哲学」の枠に収まらないドイツの著名な人物たちについての記事も多くあります。また、「ドイツ」という枠を超えて、当該時代のヨーロッパ各方面の重要な学者・研究者や芸術家などについての記事も含まれています。さらには、「三十年戦争」や「ナチス期の日常生活」、あるいは「ベルリンの壁崩壊」といたドイツの歴史や文化についてのさまざまな「コラム」、「移民・難民」といったドイツのみならず今日の世界全体にかかわるようなトピックについての「コラム」なども豊富に収録されており、たんに「ドイツ哲学」というだけではなく、「ドイツ文化」に限らず「ヨーロッパ文化」といったより広い文脈のなかで「ドイツ哲学」の歴史や思想を学ぶことができるように配慮されています。加えて、表紙のカバーに見られるように、豊富なイラストや図表などにより、本書は誰にでも近づきやすい体裁になっています。ぜひ、手にとってページを繰ってみてください。

収録人物のイラストが描かれた表紙(佐々木啓特任教授撮影)
ISBN: 9784623085248
発行日: 2024.11.1
体裁: A5判・ 520ページ
定価: 本体価格 3800円+税
出版社: ミネルヴァ書房
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

第Ⅰ部 一七・一八世紀
一七・一八世紀総論 母語を頼れない哲学後進国からヨーロッパ哲学の盟主へ

 

第Ⅱ部 一九世紀
一九世紀総論 主流なき多様な支流と伏流

 

第Ⅲ部 二〇世紀(1)
二〇世紀総論(1) 飛行機、ラジオ、遠い故郷(第二次世界大戦まで)

 

第Ⅳ部 二〇世紀(2)
二〇世紀総論(2) 飛行機、ラジオ、遠い故郷(東西ドイツ分裂以後)