内容紹介
本書は、「一七世紀のライプニッツの時代から、二一世紀初頭の現在までを範囲とした、ドイツ哲学の入門書です。西洋哲学をまだくわしく知らない読者でもやさしく読み通せるように、また、大学での哲学概論的な授業の教科書・参考書として使いやすいように構成に工夫をほどこしました」(本書「はじめに」より)。
著者からのコメント
本書は、内容紹介の欄にあるように、近現代のドイツ哲学の入門書ではありますが、たとえば、バッハのような音楽家、あるいは、私の執筆したブルトマンといった神学者など、「哲学」の枠に収まらないドイツの著名な人物たちについての記事も多くあります。また、「ドイツ」という枠を超えて、当該時代のヨーロッパ各方面の重要な学者・研究者や芸術家などについての記事も含まれています。さらには、「三十年戦争」や「ナチス期の日常生活」、あるいは「ベルリンの壁崩壊」といたドイツの歴史や文化についてのさまざまな「コラム」、「移民・難民」といったドイツのみならず今日の世界全体にかかわるようなトピックについての「コラム」なども豊富に収録されており、たんに「ドイツ哲学」というだけではなく、「ドイツ文化」に限らず「ヨーロッパ文化」といったより広い文脈のなかで「ドイツ哲学」の歴史や思想を学ぶことができるように配慮されています。加えて、表紙のカバーに見られるように、豊富なイラストや図表などにより、本書は誰にでも近づきやすい体裁になっています。ぜひ、手にとってページを繰ってみてください。

外部リンク
〔出版社〕ミネルヴァ書房の紹介ページ