内容紹介
現代日本を代表する映画作家・黒沢清について、そのホラー作品を中心に論じています。「断続」をひとつのキーワードにしつつ、黒沢の作品における関係や存在のあり方を綿密に分析しました。取り上げた作品は、『CURE』、『回路』、『降霊』、『ドッペルゲンガー』、『LOFT』、『叫』です。
著者からのコメント
博士論文をもとにした本です。が、これを書いているときは研究者として「お先真っ暗」状態で、この本を出したらもうやめようと思っていました。なので、ある程度自由に、好き勝手なことを書いています。しかし結果として、この本を出したことによって、その後の人生が変わりました。
黒沢清の2000年代の作品を中心に論じている本ですが、その後の黒沢清のことや、いわゆる「Jホラー」のことを考える上でも、いまだに有益だと勝手に自負しています。
外部リンク
[出版社]水声社の紹介ページ