内容紹介
放送大学の授業では、印刷教材(テキスト)と補完関係にある番組収録(ラジオで45分間)は重要です。3冊目のこのテキストでは、ほとんどの章の後半では、そのテーマに関係の深い方との対談を用意しました。受講生に、現場の生の声や情報を知ってもらい、博物館学芸員および職員の日々仕事の一断面を理解してもらうという意図があります。テキストでは「はじめに」に、ゲストのお名前と担当の章のみを紹介しています。
著者からのコメント
はじめて放送大学の授業を担当した2008年当時は、「経営論」が「情報論」とセットになっていました。その後、2012年に「博物館経営論」が独立しましたが、この約10年間、「経営論」で扱うトピックは、より社会性を帯びたものが多くなっていることにお気づきになると思います。
例えば、地方独立行政法人(第12章)という博物館の経営形態が誕生したり、地方自治体が設立した文化財団(第14章)が博物館の経営を担ったりと、自治体の文化政策における博物館の位置づけがより大きくなっています。
そして、いま(2020年)、2023年4月から開講する「博物館経営論」のテキストと番組の構想を、担当講師4名とともに検討しています。博物館の「社会性」をどこまで盛り込むことができるかが、ポイントかと考えます。
関連書籍
外部リンク
〔出版元〕放送大学教育振興会の紹介ページ