内容紹介
本書は、全12巻からなる「新・世界の社会福祉」シリーズの1冊で、1990年前後まで社会主義体制が存在していた旧ソ連および東欧諸国における社会福祉の現況について、多面的な角度から分析を行った書です。かつては「社会主義国」としてひとくくりにされていた諸国における、現在の社会福祉のあり方の多様な形を知ることができます。
著者からのコメント
旧社会主義国における社会福祉というのは2000年前後から本格的に注目されるようになった研究領域ですが、私もこの頃すでに東欧を対象とした社会福祉研究を進めていました。最初の頃は日本でこのような研究をしていたのは(経済学者の方数名が年金制度について研究していたのを除くと)私くらいだったのですが、ようやく今回このような書籍を出せるまでに旧ソ連・東欧の福祉に関する研究をする方が増えてきました。バルカンや中央アジアの諸国を含められなかったのが残念ですが、それでもこの本は、旧社会主義国の福祉研究の一つの成果になるかと思います。なおこの本は分売されていないため、関心のある方は図書館で手に取ってみてください。
外部リンク
〔出版社〕旬報社の紹介ページ