2019.08.09

世界の社会福祉 5 東欧

著者名:
仙石学(編)
文学院・文学研究院教員:
仙石 学 せんごく まなぶ 教員ページ

内容紹介

本書は、全12巻からなる「新・世界の社会福祉」シリーズの1冊で、1990年前後まで社会主義体制が存在していた旧ソ連および東欧諸国における社会福祉の現況について、多面的な角度から分析を行った書です。かつては「社会主義国」としてひとくくりにされていた諸国における、現在の社会福祉のあり方の多様な形を知ることができます。

著者からのコメント

旧社会主義国における社会福祉というのは2000年前後から本格的に注目されるようになった研究領域ですが、私もこの頃すでに東欧を対象とした社会福祉研究を進めていました。最初の頃は日本でこのような研究をしていたのは(経済学者の方数名が年金制度について研究していたのを除くと)私くらいだったのですが、ようやく今回このような書籍を出せるまでに旧ソ連・東欧の福祉に関する研究をする方が増えてきました。バルカンや中央アジアの諸国を含められなかったのが残念ですが、それでもこの本は、旧社会主義国の福祉研究の一つの成果になるかと思います。なおこの本は分売されていないため、関心のある方は図書館で手に取ってみてください。

ISBN: 9784845115976
発行日: 2019.08.09
体裁: A5判・367ページ
定価: 本体価格60,000円+税(第1期6巻セット・全12巻シリーズ)
出版社: 旬報社
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

序章 旧ソ連・東欧における社会福祉・総論
第1章 ロシア連邦における社会福祉の諸相
第2章 欧州化をめざすウクライナ社会福祉のジレンマ
第3章 エストニアにおける複合型福祉枠組みの構築とその特徴
第4章 スロバキア—新自由主義の「振り子」
第5章 ハンガリーにおける福祉制度の変遷とその特徴
第6章 ポーランドにおける福祉の転換—残余型福祉からの脱却?
第7章 スロベニアにおける福祉の転換—普遍型福祉の終焉?