内容紹介
かつて文化人類学は民族学とも呼ばれ、日本では民俗学と兄弟関係にあった。「二つのミンゾクガク」と呼ばれたゆえんである。だが、文化人類学が海外の異文化研究に特化し始めた1960年代頃から、両者の関係は段々と疎遠になった。しかし、グローバリゼーションの影響で国内と国外の境界が曖昧となった今日、文化人類学と民俗学の差も縮まりつつある。本書は僅か100頁のブックレットだが、両分野の再統合を目指した意欲作である。
著者からのコメント
私は2017年度で北海道大学を退職し、現在、関西学院大学社会学部で教えています。本書は「関西学院大学 現代民俗学・文化人類学 リブレット」という、私と同僚の島村恭則教授(民俗学専攻)が立ち上げた新シリーズの第1巻です。第1章には、文化・文化相対主義・民族・エスノグラフィー・フィールドワーク等々、文化人類学の中心概念に関する私自身の考えが書かれています。価格も900円とお手頃ですので、ぜひ手に取って読んでみてください。
外部リンク
〔出版社〕風響社の紹介ページ