内容紹介
前八〇年代、全イタリアを巻き込んだローマの内乱の後、イタリア各地の都市に退役兵植民が実施され、それら都市は存続の危機に直面した。本書は、対象都市の立場や経緯のほか、特に地方貴族のローマとの交渉を分析し、これまで見えなかった、帝政ローマへ至るまでのイタリアのあり方、イタリアに政治的一体化がもたらされた道のりを明らかにする。
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文学研究科研究叢書29 〔出版社〕北海道大学出版会の紹介ページ
前八〇年代、全イタリアを巻き込んだローマの内乱の後、イタリア各地の都市に退役兵植民が実施され、それら都市は存続の危機に直面した。本書は、対象都市の立場や経緯のほか、特に地方貴族のローマとの交渉を分析し、これまで見えなかった、帝政ローマへ至るまでのイタリアのあり方、イタリアに政治的一体化がもたらされた道のりを明らかにする。
文学研究科研究叢書29 〔出版社〕北海道大学出版会の紹介ページ
序 章 課題と方法
第一章 前八〇年代の内乱──退役兵植民までの過程
第二章 スッラによる戦後処理──イタリアへの退役兵植民
第三章 ポンペイ──退役兵植民と「二重共同体」
第四章 ファエスラエ──退役兵植民とエトルリアの騒擾
第五章 ウォラテッラエとアッレティウム──退役兵植民と地方貴族の交渉力
第六章 カプア──退役兵植民と有力都市の再興
終 章 内乱とイタリアの一体化
文学研究科研究叢書29 〔出版社〕北海道大学出版会の紹介ページ