内容紹介
中国人は、空を飛ぶことにどれほどの関心を持っていたのでしょう? 神話伝説時代から、漢魏六朝の古譚、唐宋の伝奇、明清の小説戯曲、清朝末期の新聞雑誌、二〇世紀中葉の中国でささやかれた都市伝説まで。仙人、凧、パラシュート、飛車、気球、飛行船、UFOと、空を飛ぶこと・飛ぶものに思いを馳せた中国人の言動のあれこれをご紹介しましょう。虚実ないまぜになった奇譚によって綴られる中国飛翔文学誌。図版多数収録。
著者からのコメント
中国文学を専攻してしまったものの、「中国文学の研究」なるものがまったく退屈でありましたので、「なにか面白きものは、ないものかのお?」と、紙くずの山を漁って拾い出したものが、たまりたまって、こんな本になりました。〈著書〉ではなく、信用できない〈アンソロジー〉として手に取ってください。なにごとも〈端っこ・隅っこ〉を愛し、〈夜更かし〉を愛するかたたちとともに、陽光のもとではなく、月光のもとでの読書を楽しみたいと存じます。
外部リンク
〔出版社〕人文書院の紹介ページ