内容紹介
明代の中国には多様な図像があふれていた。それらはどのような意図のもとに作られ、どのように用いられていたのだろうか? また、図像表現をめぐっては、どんな問題が議論されていたのか? 「絵を見る」ことは、中国人にとって何を意味していたのだろうか? 〈ピクチャー〉と〈ペインティング〉、木版画複製、エロティック図像等のテーマを軸に、視覚文化にかかわる複雑多彩な問題を、イギリスの碩学クルナス先生が、自在に論じる。
著者からのコメント
一枚の絵画は、美術館に展示されるために作られたわけではありません。中国の図像文化について、いま、もっとも刺激的な本を陸続と世に送りだしている研究者、クレイグ・クルナス氏が、混沌としていた明代中国の〈眼玉〉事情と、〈もの〉としての図像の諸相を、楽しげにえぐりだしてくれます。(訳者から)
外部リンク
〔出版社〕国書刊行会の紹介ページ