内容紹介
「司法面接」は、被害者や目撃者となった可能性のある子どもから、できるだけ正確な情報を、できるだけ心理的負担をかけることなく聴取するための面接法です。約10年にわたる研究にもとづき執筆しました。第一部は理論編、第二部は実践編でロールプレイも含む教科書となっています。「何があったか」の調査は当事者すべてにとり重要な要です。司法、福祉のみならず、教育、医療等、広く司法面接の技法が用いられることを願っています。
著者からのコメント
虐待通告、虐待事件は年々増加しています。「司法面接」(フォレンジック・インタビュー)は、上述のように、被害者や目撃者となった可能性のある子どもから、できるだけ心理的負担をかけずに、できるだけ正確な事実確認をするための面接法です。誘導・暗示をかけず、子どもに自発的に話してもらう方法は、学校での事故、いじめ、校則違反等の聞き取り、病院での子どもや親への聴取、家事事件での調査、一般的なインタビューにも使えます。事実確認は子どものみならず、当事者すべての権利を守るための重要な要となります。多くの専門家が手を携え、科学的知見にもとづく司法面接の技法を用いてくださることを願っています。
<刊行後の反響>
- ■新聞で紹介
- ・2016年9月29日、『東京新聞』夕刊「虐待児の聴取法学んで 子ども負担減らす「司法面接」 北海道大・仲真紀子教授 本で紹介」
- ・2016年10月24日、『北海道新聞』夕刊全道(社会)「犯罪情報 子どもから正確に聞き取り 司法面接の進め方 一冊に 北大大学院・仲教授 制度解説、実践法も」
外部リンク
〔出版社〕有斐閣の紹介ページ