内容紹介
明治初期から平成の今日まで、海外には膨大な日本人・日本文化に関する語りがある。だがその存在は日本ではあまり知られていない。本書は1930年代後半から20世紀末までの期間に焦点を当てて、文化人類学および民俗学の観点から実態を解明し、新たな知見を披露する。
著者からのコメント
執筆陣は日本人、アメリカ人、ドイツ人、中国人からなる国際的なチームである。取り上げた対象は英語圏の著作が多いが、これまで注目されてこなかった東アジア圏(中国本土、台湾、韓国)の日本研究も紹介しているのが大きな特徴である。また、とかく沖縄とアイヌはヤマトとは別の扱いを受けがちだが、本書では3地域/民族で「日本」と捉えている。さらに、20世紀前半に柳田國男が登場する以前に、どのような民俗学的語りが西洋人によってなされていたかを子細に検討している。専門書だが一般読者も十分楽しめる。
外部リンク
〔出版社〕昭和堂の紹介ページ