2016.03.24

映画と文学 交響する想像力

著者名:
中村 三春(編)
文学研究院教員:
中村 三春 なかむら みはる 教員ページ

内容紹介

映画はいつの時代も文学との協働によって活性化され、文学もまた映画との交流の中で変異を遂げてきました。川端康成原作などの〈文芸映画〉を中心に、アニメーション、ミステリー、スリラーなどのジャンルも含め、映画と文学の多様な相関をとらえ直す気鋭の論文集です。

著者からのコメント

2013年から3年間に亙って展開してきた、科研費「現代日本映画と日本文学との相関研究―戦後から1970年代までを中心に―」の共同研究の成果です。[I ジャンルとメディアの形成][II 協働とメディア・ミックス][III 川端康成の小説と映画─パリ国際ワークショップより]の3部から成り、12編の論文と、4編のコラムを収録しています。執筆陣は、日本文学と映画に造詣の深い第一線の研究者たちであり、また、パリ第7大学の坂井セシル教授にも特別に寄稿していただきました。さらに、北大文学研究科の助教、大学院生(博士・修士)も執筆協力しています。本書から、映画と文学とを繋ぐ太い絆のあり方を学び、改めて作品を見(読み)直してみてください。

ISBN: 9784864050920
発行日: 2016.03.24
体裁: B6判 331ページ
定価: 本体価格3,400円+税
出版社: 森話社
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

はしがき
I ジャンルとメディアの形成
  カリガリからドグラ・マグラへ
  女性文芸映画というジャンル―その発端と終焉
  アニメーションと絵本、児童雑誌の往来―一九五〇年前後における動向より
  現代の恐怖、真実の二重化―一九六〇年前後のスリラー映画とその周辺
II 協働とメディア・ミックス
  安部公房の残響―勅使河原宏『サマー・ソルジャー』試論
  探偵とノスタルジアの視線―『獄門島』をめぐって
  大江健三郎の映画観と小説―『臈たしアナベル・リイ―総毛立ちつ身まかりつ』論
III 川端康成の小説と映画―パリ国際ワークショップより
  川端康成の文学と映画の特性―豊田四郎監督の『雪国』を中心として
  「有りがたうさん」をめぐる追走劇
  ふたつの『千羽鶴』―映画の宿命に抗して
  「文芸アニメ」にとって“原作”とは何か―アニメ版『伊豆の踊子』の脚色
  川端作品における映画性の特徴
あとがき