2016.02.25

震災と地域再生

石巻市北上町に生きる人びと
著者名:
西城戸誠、宮内泰介、黒田暁(編)
文学院・文学研究院教員:
宮内 泰介 みやうち たいすけ 教員ページ

内容紹介

2011年の東日本大震災で甚大な被害に遭った宮城県石巻市北上地区。昔から農業や漁業が盛んなこの地区にとって震災はどういう意味を持ったのか、そしてどのような復興を遂げようとしているのか。人びとにとっての震災、復興、高台移転、そして日常の生活を描き、分析する。住民たちの豊富な聞き書きも含む。

著者からのコメント

2004年から私たちが調査に入っていた北上地区が震災に遭いました。私たちはうろたえると同時に、何ができるかを考えました。行政やNPOと協働で復興のお手伝いをしながら、同時に、学生たちとも一緒に、人びとの声を拾い上げることに力を注ぎました。この本は、私たち研究者の文章と「聞き書き」という形での人びとの声とを並列させることにより、ボトムアップの復興がどのように可能なのか、課題は何なのかを浮かび上がらせた本です。

ISBN: 9784588613012
発行日: 2016.02.25
体裁: B6判 363ページ
定価: 本体価格3,000円+税
出版社: 法政大学出版局
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

はじめに 私たちの視点
第1章 北上町復興の概論・概史
第2章 住まいの再生と住民たち
第3章 なりわいを再生する(1)十三浜の漁業
第4章 なりわいを再生する(2)橋浦の農業
第5章 コミュニティを再生する
第6章 復興とは何だったのか?
まとめにかえて 北上町の復興プロセスの現状と今後の展開