内容紹介
2011年の東日本大震災で甚大な被害に遭った宮城県石巻市北上地区。昔から農業や漁業が盛んなこの地区にとって震災はどういう意味を持ったのか、そしてどのような復興を遂げようとしているのか。人びとにとっての震災、復興、高台移転、そして日常の生活を描き、分析する。住民たちの豊富な聞き書きも含む。
著者からのコメント
2004年から私たちが調査に入っていた北上地区が震災に遭いました。私たちはうろたえると同時に、何ができるかを考えました。行政やNPOと協働で復興のお手伝いをしながら、同時に、学生たちとも一緒に、人びとの声を拾い上げることに力を注ぎました。この本は、私たち研究者の文章と「聞き書き」という形での人びとの声とを並列させることにより、ボトムアップの復興がどのように可能なのか、課題は何なのかを浮かび上がらせた本です。
外部リンク
〔出版社〕法政大学出版局の紹介ページ