2014.10.06

ハルビン駅へ

日露中・交錯するロシア満洲の近代史
著者名:
ウルフ・ディビッド(著)
半谷史郎(訳)
文学院・文学研究院教員:
ウルフ・ディビッド うるふ でぃびっど 教員ページ

内容紹介

この本は中国の都市ハルビンの形成と発展の時期に当たる「ロシア支配の時期」を扱うものである。多くの人々はハルビンには「ロシア的な」何かがあることを認識しているが、この本はロシアのアーカイブ資料をもとにその詳細を検討している。

著者からのコメント

この本を書くための調査を始めた時に、私はハルビンに住んだことがある多くのロシアの高齢の方に取材をしました。現在ではその方々の多くは亡くなられていますが、彼らの記憶と、彼らが住んでいたロシア・ハルビンは、私の本の中で生き続けています。

ISBN: 9784062139984
発行日: 2014.10.06
体裁: B6判・444ページ
定価: 本体価格2,500円+税
出版社: 講談社
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

まえがき ハルビン前史―日露善隣の長い十九世紀
第1章 それは鉄道からはじまった
第2章 日常的な省庁間の争い
第3章 満洲植民―政策、成果、反応
第4章 戦争、革命、政治―一九〇四年から一九〇八年のハルビン
第5章 彼ヲ知リ己ヲ知ラバ―国境地域のロシア東洋学
補論 ロシア中国学の系譜―北京、カザン、ペテルブルグ、ウラジオストク(一七一五年~一八九九年)
あとがき ハルビンと日本―残照の中の輝き