2025.12.10

コミュニティを実践すること

私たちはコミュニティに何を求めているのか
著者名:
宮内泰介 編
文学院・文学研究院教員:
宮内 泰介 みやうち たいすけ 教員ページ

内容紹介

環境保全、福祉、防災など多くの分野で「コミュニティ」が求められている。「コミュニティ・ベースト」の政策は世界的な流れでもある。しかし、現実社会で「コミュニティ」はいったいどこにあるのか。本書は、日々の実践がコミュニティを生むということ、コミュニティは重層的に折り重なっているということを具体的な事例から明らかにし、これからのコミュニティのあり方を考え、提案する。

著者からのコメント

「コミュニティ」が大事だということは誰しもが感じていますし、すでに世界の多くの場所で、コミュニティ重視の政策が行われようとしています。私たちはそのことに賛意を示しつつ、一方で、そのことはがえって混乱を生んだり、困難を抱えたりする現場に出くわします。いったい私たちにとって大事なはずのコミュニティはどこにあるのか、どういう形をしているのか。日々の「コミュニティ実践(community pracitices)」によって生まれるものとしてのコミュニティをさまざまな事例から見つめ直し、私たちにとって大事なコミュニティの姿をこの本では導き出します。
この本は、科学研究費「多層的で動的なプロセスとしてのコミュニティ:実践論的アプローチによる研究」(代表・宮内泰介、2020ー2024年度)による成果でもあります。集まったメンバーが、自身にとっての「コミュニティ」も考えながら、議論し、この本を作りました。

ISBN: 9784787725035
発行日: 2025.12.10
体裁: 四六判・288頁
定価: 本体価格2400円+税
出版社: 新泉社
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

序章 私たちは今コミュニティをどうとらえればよいのか 宮内泰介

 

I コミュニティ実践が生み出すもの
第1章 滞在者がつながるコミュニティ実践 寺林暁良
第2章 山の恵みで人とつながる 椙本歩美
コラムA 自然への働きかけがつくるコミュニティ 山本信次
コラムB 都市の農の活動と往還するコミュニティ-- 松宮 朝
コラムC 自分を生きるために選ぶフラットな関係性  松村正治

 

II 私たちはコミュニティに何を求めるのか
第3章 「伝承的コミュニティ実践」の中止と継続のはざま 井上 真
第4章 「する」と「される」の外側に生まれるコミュニティ 植村友貴
第5章 弱くあれるコミュニティ 平井太郎
コラムD 三陸漁村に見る多層的なコミュニティ 宮内泰介・髙﨑優子

 

III 技法としてのコミュニティ実践
第6章 外国籍住民集住地域にみる重層的なコミュニティの技法 松宮 朝
第7章 形あること、みんなであること 髙﨑優子
第8章 終うことでコミュニティになる 飯嶋秀治
コラムE コミュニティとなる場を生み出す試行錯誤の積み重ね 髙谷健人
終章 多様なコミュニティ実践を生み出すもの 宮内泰介