内容紹介
「正しい」しくみにもとづき、よかれと思って進められる環境保全政策。ところが、現実にはうまくいかないことが多いのはなぜだろうか? 地域社会の多元的な価値観を大切にし、試行錯誤をくりかえしながら、柔軟に変化させていく順応的な協働の環境ガバナンス(順応的ガハナンス)の可能性を探る。
著者からのコメント
この本の出発点は、まさに「なぜ環境保全はうまくいかないのか」という疑問でした。正しい科学的な見地、正しい合意形成の技法、そうしたものに従ったはずの環境保全政策、環境保全活動がなぜかうまくいかない。失敗する。そうした現場を多く見てきた私たちは、それはなぜなのか、どうすればよいのかについて、現場の多様な声を拾いながら考えました。
そこから私たちは、(1)試行錯誤とダイナミズムを保証する、(2)多元的な価値を大事にし、複数のゴールを考える、(3)多様な市民による学びを軸としつつ、「大きな物語」を飼い慣らして地域の中での再文脈化を図る、という「順応的ガバナンス」を提唱しました。
(この本は、科学研究費基盤研究(A)「アダプティブ・ガバナンスと市民調査に関する環境社会学的研究」(代表・宮内泰介、2008-2011年度)の成果です)
外部リンク
〔出版社〕新泉社の紹介ページ
