内容紹介
カルト問題が認識される過程のなかで、精神の自由や人権をどう考えるか、宗教理念と社会秩序の関係をどう調整するかといった高度に公共的な問題が問い直されている。著者の実証的研究『統一教会』(2010年,北海道大学出版会)と対をなす理論的研究の成果。
カルト問題が認識される過程のなかで、精神の自由や人権をどう考えるか、宗教理念と社会秩序の関係をどう調整するかといった高度に公共的な問題が問い直されている。著者の実証的研究『統一教会』(2010年,北海道大学出版会)と対をなす理論的研究の成果。
“はじめに
第I部 カルト論の構図
第一章 カルト論の射程
第二章 カルト問題におけるフレーミングとナラティブ
第三章 カルトと宗教のあいだ
第II部 カルト問題の構築
第四章 マスメディアによるカルト、マインド・コントロール概念の構築
第五章 麻原判決とオウム真理教報道
第III部 マインド・コントロール論争と裁判
第六章 「宗教被害」と人権・自己決定
第七章 強制的説得と不法行為責任
第IV部 宗教研究がひらく公共性
第八章 宗教社会学とカルト問題研究
第九章 カルト問題と公共性
付録
オウム真理教報道資料(二〇〇四年)
I 麻原判決関連の新聞(全国紙)特集記事
II 麻原判決関連の雑誌記事一覧
“