内容紹介
〈探偵はどんなに論理的に推理を行ったところで、唯一絶対の真実には到達できない〉〈完全な本格ミステリは存在しない〉という「後期クイーン的問題」を軸に個々の作品を分析。新本格からゲームまで現代ミステリの初の本格的研究。
(北海道大学大学院文学研究科研究叢書 17 )
〈探偵はどんなに論理的に推理を行ったところで、唯一絶対の真実には到達できない〉〈完全な本格ミステリは存在しない〉という「後期クイーン的問題」を軸に個々の作品を分析。新本格からゲームまで現代ミステリの初の本格的研究。
(北海道大学大学院文学研究科研究叢書 17 )
序 章 「後期クイーン的問題」をめぐって
第一章 多層化する境界線――氷川透『人魚とミノタウロス』論――
第二章 本格ミステリ殺人事件――麻耶雄嵩『翼ある闇』論――
第三章 九〇年代本格ミステリの延命策
第四章 置き去りの推理―― 『逆転裁判』論――
第五章 並立の推理―― 『逆転裁判2』論――
第六章 操りという幻想――西澤保彦『神のロジック 人間のマジック』論――
第七章 現代本格ミステリのアポリア
終 章 本研究の成果と課題
注
引用・参考文献一覧
あとがき
初出一覧
人名索引
事項索引