2010.03.31

現代本格ミステリ研究

「後期クイーン的問題」をめぐって
著者名:
諸岡 卓真
文学院・文学研究院教員:
諸岡 卓真(元専門研究員) もろおか たくま

内容紹介

〈探偵はどんなに論理的に推理を行ったところで、唯一絶対の真実には到達できない〉〈完全な本格ミステリは存在しない〉という「後期クイーン的問題」を軸に個々の作品を分析。新本格からゲームまで現代ミステリの初の本格的研究。
 
(北海道大学大学院文学研究科研究叢書 17 )

ISBN: 9784832967328
発行日: 2010.03.31
体裁: A5判 254ページ
定価: 本体価格3,200円+税
出版社: 北海道大学出版会
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

序 章 「後期クイーン的問題」をめぐって
第一章 多層化する境界線――氷川透『人魚とミノタウロス』論――
第二章 本格ミステリ殺人事件――麻耶雄嵩『翼ある闇』論――
第三章 九〇年代本格ミステリの延命策
第四章 置き去りの推理―― 『逆転裁判』論――
第五章 並立の推理―― 『逆転裁判2』論――
第六章 操りという幻想――西澤保彦『神のロジック 人間のマジック』論――
第七章 現代本格ミステリのアポリア
終 章 本研究の成果と課題

引用・参考文献一覧
あとがき
初出一覧
人名索引
事項索引