2004.03.25

オホーツク海古代文化の研究

著者名:
菊池 俊彦
文学院・文学研究院教員:
菊池 俊彦(名誉教授) きくち としひこ

内容紹介

唐の都長安を訪れた流鬼国の朝貢使節は貢物として何を持って行ったのか。その国の北方にあるという夜叉国とはどこなのか。唐代に中国東北の貢納品として記録されたセイウチの牙はどこからもたらされたのか。広範に展開した交流と交易を軸に、環オホーツク海の諸民族の歴史と文化を解明する。
 
(北海道大学大学院文学研究科研究叢書 6)

ISBN: 9784832964518
発行日: 2004.03.25
体裁: A5判 300ページ
定価: 本体価格4,700円+税
出版社: 北海道大学出版会
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

第Ⅰ部 環オホーツク海の古代文化
第1章 コリャーク地方の考古学研究史
第2章 オホーツク海北西岸の初期鉄器時代の遺跡
第3章 夜叉国へ至る道-7世紀の北東アジアの歴史と地理-
第4章 サハリンの鈴谷式土器
第5章 カムチャツカ半島リャブーヒナ遺跡の骨角器
第Ⅱ部 環オホーツク海の交易
第1章 北辺からの朝貢使節
第2章 環オホーツク海とオホーツク文化人
第3章 環オホーツク海のセイウチの牙交易
第4章 中国史料から見た環オホーツク海交易
第5章 オホーツク文化の青銅製小鐸
第Ⅲ部 環オホーツク海古代文化研究の展開
第1章 ヴァシーリエフスキーのコリャーク民族の古代文化研究
第2章 ヂーコヴァの南カムチャツカの古代文化研究
第3章 ヴァシーリエフスキーとゴールベフのサハリンの古代文化研究
第4章 デレヴャーンコのアムール河中流域の靺鞨の遺跡の研究
第5章 ヂャーコヴァの中世初期のロシア極東の土器の研究