内容紹介
従来「模倣」として片付けられてきた家持の方法を、先達の表現を積極的に学び取りその系譜上に自らの作品を位置付けようとする営み=「歌まなび」と捉え、新たな視座から家持の歌作りの営みの軌跡を追う。作品そのものに焦点を絞り、「歌人」としての大伴家持の姿をあぶり出す、気鋭の力作。
(北海道大学大学院文学研究科研究叢書 2)
従来「模倣」として片付けられてきた家持の方法を、先達の表現を積極的に学び取りその系譜上に自らの作品を位置付けようとする営み=「歌まなび」と捉え、新たな視座から家持の歌作りの営みの軌跡を追う。作品そのものに焦点を絞り、「歌人」としての大伴家持の姿をあぶり出す、気鋭の力作。
(北海道大学大学院文学研究科研究叢書 2)
凡 例
序 大伴家持への視座
Ⅰ 在京期の作品
第1章 初期作品
第1節 「初月のうた」と坂上大嬢への贈歌
第2節 紀女郎との贈答歌
第2章 悲傷亡妾歌
第3章 安積皇子挽歌
第4章 聖武天皇東国行幸従駕歌論
Ⅱ 越中期の作品
第1章 越中歌壇について
第1節 八月七日の宴
第2節 越中賦の敬和について
第3節 巻十九巻頭歌群
第2章 長歌作品の方法
第1節 悲緒を申ぶる歌
第2節 追同處女墓歌
第3章 王権讃美の方法
第1節 陸奥国出金詔書を賀く歌
第2節 吉野行幸儲作歌