内容紹介
「「神秘思想」「聖人」「悪魔」をキーワードに2つの宗教を考察し、共通性を探る研究」というのが書肆の宣伝文(の一部引用)であり、総説に当たる序章以外では、第Ⅰ部・第Ⅱ部では神秘思想を軸にイスラム教(本書の表記では「イスラーム」)とキリスト教その他との交流・比較が扱われ、これに対して第Ⅲ部ではイスラム教、キリスト教それぞれの悪魔観が扱われている。
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〔出版社〕晃洋書房の紹介ページ
「「神秘思想」「聖人」「悪魔」をキーワードに2つの宗教を考察し、共通性を探る研究」というのが書肆の宣伝文(の一部引用)であり、総説に当たる序章以外では、第Ⅰ部・第Ⅱ部では神秘思想を軸にイスラム教(本書の表記では「イスラーム」)とキリスト教その他との交流・比較が扱われ、これに対して第Ⅲ部ではイスラム教、キリスト教それぞれの悪魔観が扱われている。
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序 章 キリスト教とイスラームの接点を探る[1久松英二、2佐野東生]
第Ⅰ部 神秘思想にみる交流と変容
第1章 ライムンドゥス・ルルスの冒険
―中世キリスト教のイスラーム世界宣教―[鶴岡賀雄]
第2章 ズィクルと「イエスの祈り」
―スーフィズムとヘシュカズムとの比較―[久松英二]
第3章 イスマーイール派のイエス・キリスト論[野元晋]
第4章 神秘主義がつなぐイスラームと諸宗教
―アメリカにおけるスーフィズムの展開から―[高橋圭]
第Ⅱ部 預言者・聖人にみる共生への智
第5章 ルーミーの神秘思想にみるキリスト教観[佐野東生]
第6章 タウヒードと諸宗教の共存
―植民地期西アフリカにおけるイスラームとキリスト教の出会い―[坂井信三]
第7章 イスラームにおけるイエスの弟子たち
―十二使徒,ペトロ,パウロの位置付けを巡って―[平野貴大]
第8章 共通の崇敬対象としてのマリア
―東方キリスト教とイスラーム―[袴田玲、フィル・ブース]
第9章 初期シーア派神学におけるファーティマ崇敬理論[吉田京子]
第Ⅲ部 悪魔との精神的闘争
第10章 カースィア(al-Qāṣiʻah)の説教
―悪魔にいかに対処するか―[解説1佐野東生、解説2平野貴大]
第11章 イスラームの悪魔観
―クルアーンから神秘主義へ―[1平野貴大、2佐野東生]
第12章 キリスト教の悪魔観
―その起源と展開―[久松英二]
第13章 修道者アントニオスの悪魔・悪霊観[戸田聡]
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