内容紹介
統一教会の研究を始めて35年になる筆者が、統一教会の全容を簡潔に、平明に解説。統一教会問題は、日本人すべてにかかわる問題なのがよく分かる。宗教リテラシー論はカルト問題研究の新機軸である。
著者からのコメント
昨年、中公新書で『統一教会-性・カネ・恨から実像に迫る』を刊行しました。しかしながら、統一教会の歴史的背景を詳しく描いたこの本は、一気に読み通せるほど簡単ではないとの話も聞きました。この問題に関心のある市民やカルト問題に巻き込まれてしまった人々、あるいは支援に関わろうとする宗教者にとってもっとわかりやすい語り口の書籍が必要とされていることを感じてきました。
そこで、二〇二二年の安倍晋三元首相殺害の事件から二〇二三年までの間、約一年半、月刊住職に特別掲載の扱いで連載してきた統一教会に関わる論考を再編して、統一教会問題を平明に解説した書籍を作ることを考えました。
また、NHKの教育テレビ番組「徹底討論 問われる宗教とカルト」全五回に出演し、「一 カルト問題の根源を探る」「二 宗教といかに向き合うか」「三 宗教と家庭 性 子ども」「四 信教の自由と法規制」「五 宗教リテラシーをどう高めていくのか」の各回で出演者と語り合った内容に大いに啓発され、番組では充分に話せなかったことなども補足しながら、統一教会問題の解決の方法について議論を展開しております。
外部リンク
〔出版社〕興山舎の紹介ページ