2022.05.31

古代末期東方キリスト教論集

著者名:
戸田 聡(著)
文学院・文学研究院教員:
戸田 聡 とだ さとし 教員ページ

内容紹介

著者がほぼ20年ほどの間にわたって書きためてきた論考のうち、昨年公刊した著書に収録した論考以外のものを、一書にまとめて発表した図書。著者あとがきによれば本書は、これまで著者が書いてきたものを言わば「片づけて」、今後「もうひとあがき」するための画期たるべく意図された由。その意気ごみがうまく運ぶか、それとも空回りするかは、著者の今後の「奮闘努力」にかかっている模様。

ISBN: 9784400310945
発行日: 2022.05.31
体裁: A5判・400ページ
定価: 本体価格5,250円+税
出版社: 新教出版社
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

第1部 キリスト教修道制、古代末期
第1章 禁欲主義という生き方
第2章 キリスト教修道制の成立と、なお残る問題
第3章 キリスト教修道制の成立――隠修制と共住制――
第4章 M. Weberにおける「禁欲」「修道制」概念
第5章 キリスト教にとって修道制は何を意味するか
第6章 キリスト教修道制におけるしあわせ?
第7章 Peter Brownの古代末期理解をめぐって

第2部 東方キリスト教とその周辺
第1章 『エジプト人マカリオス伝』研究――経過報告――
第2章 『エジプト人マカリオス伝』をめぐる諸考察
第3章 翻訳か自国語か――東方キリスト教文学伝承の一齣――
第4章 東方キリスト教文学におけるアラビア語――翻訳との関係で――
第5章 東方キリスト教における聖人伝と翻訳
第6章 最初のシリア語キリスト教著作家バルダイサン――或いは、人文学の存在意義をめぐって――
第7章 【翻訳】バルダイサン『諸国の法の書』
第8章 最初のシリア語キリスト教著作家バルダイサンの知的背景
第9章 東方キリスト教をめぐって

第3部 その他
第1章 イスラム教徒から批判された教皇ベネディクト16世の講演
第2章 宗教を研究し教えることに何の意味があるか
第3章 なぜ今Weber『宗教社会学論集』の新訳が必要か
第4章 ヴェーバー『宗教社会学論集』第1巻上(拙訳)への註記及び覚書