2018.11.20

宋代の学校

祭祀空間の変容と地域意識
著者名:
梅村 尚樹(著)
文学院・文学研究院教員:
梅村 尚樹 うめむら なおき 教員ページ

内容紹介

中国前近代において、学校は何のために存在したのだろうか?そもそも「学校」という言葉は、『孟子』を出典とし、儒教のための施設を指す。ゆえに学校の意義を理解するためには、儒教の文脈に沿って理解することが欠かせない。本書では、学校が急速に普及した宋代を焦点として、宗教施設・公的空間という2つの面から学校の役割を再考するとともに、その背景となる社会変容を読み解いていく。

著者からのコメント

「学校」は、単に勉強して学力をつけるだけの場ではありません。それは『孟子』の時代から今に至るまで変わっていないのです。かつての中国が何を目指して学校制度を作り上げたのか、そこにはどのような社会的意義があったのか、現在学校に通う皆さんにもぜひ考えてみてもらいたいと思います。

ISBN: 9784634673939
発行日: 2018.11.20
体裁: A5判・304ページ
定価: 本体価格5,000円+税
出版社: 山川出版社
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

序章 祭祀空間としての学校と宋代地域社会
第一章 北宋前半期における廟学
第二章 地方官学の興起と文翁伝説
第三章 地方官の着任儀礼
第四章 先賢祭祀の理論
第五章 先賢祭祀と祖先祭祀
第六章 南宋末から明初に至る学校祭祀
終章 変容する学校と地域意識