2019.03.29

戦前期北海道政党史研究

北海道拓殖政策を中心に
著者名:
井上 敬介(著)
文学院・文学研究院教員:
井上 敬介(共同研究員) いのうえ けいすけ

内容紹介

これまでほとんど着目されてこなかった戦前期北海道の政党(主に、立憲政友会と立憲民政党)史について、北海道拓殖政策(戦前期の北海道開発政策)の視角から考察した。そのことを通して、戦前期における中央の政党政治と北海道の政党支部との関係を照射するとともに、政党の地域開発政策への関与を明らかにした。

著者からのコメント

本書を通して、北海道は、戦前期において二大政党の歴史を持っていることが明らかとなった。災害時の提携や地域開発政策への積極的関与など、戦前期北海道における二大政党(立憲政友会と立憲民政党)の行動から、今日の政党が学ぶべきことは多い。

ISBN: 9784832968448
発行日: 2019.03.29
体裁: A5判・245ページ
定価: 本体価格5,000円+税
出版社: 北海道大学出版会
本文言語: 日本語

〈主要目次紹介〉

序章 課題と視角
第1章 政党政治の確立と北海道第一期拓殖計画―政党間競合の視角から
第2章 北海道第二期拓殖計画策定と二大政党―自作農創設問題を中心に
第3章 田中義一内閣と北海道第二期拓殖計画―北海道政治の二大政党化
第4章 立憲民政党政権と北海道政治―戦前二大政党制と地域開発
第5章 斎藤実内閣期における北海道政治―災害対策と地域開発
第6章 岡田啓介内閣期における北海道政治
第7章 政党解消過程における二大政党の北海道支部
結章