内容紹介
本書は、現存する唯一の短篇物語集『堤中納言物語』に関する既発表論文七本に、未発表の論稿一本を加えて編んだごくささやかな論文集です。各論各様ですが、本文批判の徹底と厳密な本文解釈を最優先課題とする強固な意識が全体の基調となっています。従来この作品がいかにいい加減に読まれてきたかが、よくおわかりいただけるものと思います。
著者からのコメント
『伊勢物語』『狭衣物語』と並んで、四半世紀にわたるライフワークとなった『堤中納言物語』の研究に、ひとまず区切りをつけることができました。サバティカルを有効に活用できてほっとしています。
外部リンク
〔出版社〕武蔵野書院の紹介ページ