プロフィール
- 研究内容
- 明代小説『西洋記』の世界
- 中国近現代のSF小説
- 連環画・年画・ポスター
- 研究分野
- 中国文化、文学、芸術
- キーワード
- 連環画、画報、西洋記、宮崎あおい、猪八戒
- 文学研究院 所属部門/分野/研究室
- 人文学部門/表現文化論分野/中国文化論研究室
- 文学院 担当専攻/講座/研究室
- 人文学専攻/表現文化論講座/中国文化論研究室
- 文学部 担当コース/研究室
- 人文科学科/言語・文学コース/中国文化論研究室
- 連絡先
研究室: 424
TEL: 011-706-4081
FAX: 011-706-4081
Email: zhu8jie*plum.ocn.ne.jp
(*を半角@に変えて入力ください)研究生を希望される外国人留学生(日本在住者をふくむ)は、「研究生出願要項【外国人留学生】」に従って、定められた期間に応募してください。教員に直接メールを送信しても返信はありません。- 関連リンク
Lab.letters

尊敬する人物は「猪八戒」
自分と違うものを知る入口に
もとは黄河の源流を追うことから始まった私の中国文学研究も気がつけば、本国では「これが研究テーマになるの?」と驚かれるようなジャンル―漫画やポスター、幻想科学、乳房文化、女装・男装などの異装史などのただならぬ広がりを見せてきました。学部一年生を対象とする授業に「怪物論」を選んだのも、「自分と違うもの」への理解を深める入口になれば、という願いをこめて。私が最も尊敬する人物である『西遊記』の猪八戒やヒツジが咲く植物の話、あるいは怪物的名女優である宮崎あおいなどの題材から皆さんの「異なるもの」への関心を高めることができたら喜ばしいかぎりです。
下級生の質問には全て回答
資料調べの勘どころを養う
「上級生は下級生から何を聞かれても答えるように」。学生指導において絶えず口にしている言葉です。下級生時代はどんな質問も許される特権を使い、自分が上級生になれば答える側に回る。日を改めてでも人知れず調べた回答を伝えるような慣習が資料調べの勘どころを鍛える訓練になり、自分自身の研究にも役立ってきます。
その昔、私の母親が高校の担任に「この子は将来、仙人にでもなると言っている」と進路相談したところ、なぜか先生の答えは「北大ですね」。今思えば、私の猪八戒研究なども寛容に受け止めてくれる伸びやかな風土を特徴とする本学こそ、まさに的を射た進路指導だったと確信しています。
(聞き手・構成 佐藤優子)
メッセージ
中国の絵本、劇画、絵解き、貸本漫画のような研究に興味はありませんか? 資料はけっこう集めてあります。一緒に読みまくりましょう。
研究活動
略歴
1958年、北海道函館生まれ。北海道大学文学部文学科(中国文学専攻課程)卒業。北大大学院文学研究科修士課程修了。北大大学院文学研究科博士課程中退。北大助手、助教授を経て、現在、文学研究科教授(文学研究科中国文化論講座)
主要業績
- 『中国文学をつまみ食い』武田雅哉、加部勇一郎、田村容子(編著)(ミネルヴァ書房)
- 『アジア図像探検』杉原たく哉(著)、武田雅哉(監修)、杉原篤子(編)(集広舎)
- 『中国怪談集(新装版)』共編著(河出書房新社)
- 『西遊記 妖怪たちのカーニヴァル』(慶應義塾大学出版会)
- 『ゆれるおっぱい、ふくらむおっぱい』(岩波書店)
- 『中国飛翔文学誌』(人文書院)
- 『図像だらけの中国』クレイグ・クルナス(著)、訳書(国書刊行会)
- 『中国のマンガ〈連環画〉の世界』(平凡社)
- 『中国文化55のキーワード』 編著、(ミネルヴァ書房)
- 『楊貴妃になりたかった男たち——〈衣服の妖怪〉の文化誌』武田雅哉(講談社)
- 『〈鬼子〉たちの肖像——中国人の描いた日本人』(中公新書)
- 『猪八戒の大冒険−もの言うブタの怪物誌』(三省堂)
- 『星への筏−黄河幻視行』(角川春樹事務所)
- 『蒼頡たちの宴−漢字の神話とユートピア』(ちくま学術文庫)
所属学会
- 日本中国学会
- 中国人文学会
教育活動
授業担当(文学部)
- 中国語学概論
- 中国文学史概説
- 中国語学演習
- 中国文学演習 I
- 中国文学演習 II
授業担当(文学院)
- 中国文学特殊講義
- 中国語学特別演習
- 中国文学特別演習
授業担当(全学教育)
- 芸術と文学
おすすめの本
- 『寺田寅彦随筆集(全5冊)』寺田寅彦(岩波文庫)
そのむかし北大に講演に来た寅彦先生の、お茶目な文体、恐るべき観察力、文弱の迫力に酔い痴れるべし。