大西 郁夫

プロフィール

大西 郁夫 教授 / ONISHI Ikuo
研究内容

19世紀のロシア・リアリズム文学について、特にその成立の研究。具体的対象は当時の主要作家の一人I.A.ゴンチャローフとその作品。

研究分野
ロシア文学
キーワード
ロシア文学、リアリズム
文学研究院 所属部門/分野/研究室
人文学部門/表現文化論分野/欧米文学研究室
文学院 担当専攻/講座/研究室
人文学専攻/表現文化論講座/欧米文学研究室
文学部 担当コース/研究室
人文科学科/言語・文学コース/欧米文学研究室
連絡先

研究室: 411
TEL: 011-706-4090
FAX: 011-706-4090
Email: ions*let.hokudai.ac.jp
(*を半角@に変えて入力ください)

研究生を希望される外国人留学生(日本在住者をふくむ)は、「研究生出願要項【外国人留学生】」に従って、定められた期間に応募してください。教員に直接メールを送信しても返信はありません。
関連リンク

Lab.letters

Lab.letters 研究室からのメッセージ
欧米文学研究室大西 郁夫 教授

主人公の一日に100ページ!
知られざる文豪ゴンチャローフ

19世紀はロシア文学の黄金時代。ドストエフスキーやチエーホフなどの名だたる文豪たちの中に、日本ではそれほど著名ではないゴンチャローフがいます。代表作『オブローモフ』は徹底した人物描写で知られ、全400ページのうち主人公の一日を描くために100ページが費やされています。

当時のロシアは科学を基盤とする近代社会への転換期。自然科学の根本にある”観察の視点”が文学にも入り込み、社会と個人のあり方を延々と考え続ける主人公の描写に影響を及ぼしているとも考えられます。政治、経済、文化的にも閉塞感を持っていたロシア国民が惹き込まれてページをめくった「主人公の小さな世界」。現代日本の若いみなさんの心にもきっと響くであろうゴンチャローフ作品の奥深さがもっと知られていけばと願っています。

07年にシンポジウムの途中立ち寄ったモスクワの赤の広場
カラフルな装飾が美しい聖ワシーリィ寺院

自己イメージが揺れる国ロシア
北国同士、文学の舞台を共有

ロシアという国は自分たちがヨーロッパであるのか、あるいはアジアなのか、絶えず身の置き所に揺れる国。アジアに位置しながら欧米化が進む日本と重なる点も多く、中でも同じ北国である北海道は雪景色や白樺が登場するロシア文学の舞台を共有しやすいという研究に適した環境に恵まれています。

小説を読むということは、作者が描く世界と人間の関係を追体験し自分と世界の関係を見直すこと。そこで共感する人物やツボを見出し、あなたならではのオリジナルの解釈をじっくりと膨らませていってほしいですね。

(聞き手・構成 佐藤優子)

メッセージ

ドストエフスキーやトルストイといった文豪ももちろん面白いのですが、ロシア文学、ロシア文化はさらに奥深く広がり豊かな世界です。学ぶことで見えてくる世界はさらに広がると思います。

研究活動

主要業績

所属学会

  • 日本ロシア文学会

教育活動

授業担当(文学部)

  • 西洋文学概論
  • 西洋文学
  • 西洋文学演習

授業担当(文学院)

  • 西洋文学特殊講義
  • 西洋文学特別演習

授業担当(全学教育)

  • 分野別科目(芸術と文学)

おすすめの本

  • 『アキレス将軍殺人事件』、B.アクーニン(沼野恭子、毛利公美訳)、(岩波書店)
    ちょっと風変わりなロシア発のミステリー。ロシアに抱いているイメージが変わるかもしれません。