仁平 尊明

プロフィール

仁平 尊明 准教授 / NIHEI Takaaki
研究内容

人文地理学の中でも主に農業や農村を対象として、食料生産、土地利用、観光、持続的発展に関するテーマで研究をしています。北海道や関東地方をはじめとする日本のほか、北アメリカと南アメリカでフィールドワークをしてきました。

研究分野
人文地理学、農業地理学、地誌学
キーワード
経済地理学、農村地理学、北海道、北アメリカ、南アメリカ
文学研究院 所属部門/分野/研究室
人間科学部門/地域科学分野/地域科学研究室
文学院 担当専攻/講座/研究室
人間科学専攻/地域科学講座/地域科学研究室
文学部 担当コース/研究室
人文科学科/人間科学コース/地域科学研究室
連絡先

研究室: E棟404
TEL: 011-706-4155
Email: nihei*let.hokudai.ac.jp 
(*を半角@に変えて入力ください)

研究生を希望される外国人留学生(日本在住者をふくむ)は、「研究生出願要項【外国人留学生】」に従って、定められた期間に応募してください。教員に直接メールを送信しても返信はありません。
関連リンク

Lab.letters

Lab.letters 研究室からのメッセージ
地域科学研究室仁平 尊明 准教授

第一次産業が描く車窓の風景
肉声をすくいあげる研究論文を

旅好きが高じて地理学を始めた私の目をさらに農業へと向けさせたきっかけは、移動中に見かける車窓の風景でした。窓の外には野菜や小麦などその土地固有の田畑が広がり、土地を移ればその景色も変わってきます。農業地理学ではそうした第一次産業が描く風景の違いを入口に、作物がいかに生産され、どういう流通経路を通って私たちの口に入るのかを考えていきます。

主な手法は農業関係者へ聞き取りする現地調査。現地へ足を運ぶからこそ聞かせていただける貴重なお話も多く、肉声をすくいあげた研究論文を完成させることで、建設的な議論を起こしていけたらと思っています。

甲府盆地の果樹栽培農家への聞き取り調査風景(仁平先生撮影)
現地調査の必須アイテムはカメラ、携帯用GPS、フィールドノートと4色ペン、折れ定規
ブラジル、マットグロッソドスル州における大豆の収穫(仁平先生撮影)。アメリカの小麦地帯など海外にも研究フィールドを持つ。

札幌農学校以来の資料も充実
農業大国北海道は現地最前線

札幌農学校を前身とする北海道大学は、農業関連の資料の充実度が全国トップクラス。この恵まれた環境を生かして必要資料を事前に読み込んでいけば、より深い聞き取りが可能になります。農業大国と言われ、全道に農地が広がる北海道で農業地理学に携われるメリットは数多く、今後も積極的に道内各地に出向いていく予定です。

私が師匠から聞いた東南アジアやブラジルでの現地調査のエピソードは、自分にも「いつか行ってみたい」という研究意欲をかき立ててくれました。これからこの分野を目指す皆さんにも、私なりに「現地に行かなければ出合えない喜び」を伝えていきたいです。

(聞き手・構成 佐藤優子)

メッセージ

地理学の面白さは「所変われば品変わる」ことにあると思います。例えば、皆さんが住んでいる場所や、旅行で訪れる場所には、それぞれに違いがあります。どこが違うのか、なぜ違うのかを考えることが、この学問の最初の一歩です。地理学が扱うテーマは、都市、農村、経済、文化、自然、海外研究など多岐にわたります。研究の方法もまた、フィールドワーク、GIS(地理情報システム)、統計分析、文献調査など、様々なものがあります。

北海道大学文学部の地域システム科学講座では、地理学に関する基礎的なテーマと方法を学ぶことができます。そしてその知識を活かして、多様なテーマから卒業研究に取り組むことができます。修士課程と博士課程では、学術雑誌への投稿を目指して、より専門的な知識と技術を習得します。また、高校地歴や中学社会科などの教育による社会貢献も地理学の特徴の一つです。

上の地形図は扇状地の一部を切り取ったものです。住宅地の周囲に果樹園が広がっているのが分かります。しかし何の果樹が栽培されているのかは分かりません。地図を持ってフィールドに出て、フィールドで考えることは地理学の基本です。

研究活動

略歴

筑波大学大学院修了、同大学助手・講師を経て現職。

主要業績

  • 「千葉県旭市における施設園芸の維持と技術革新」地理学評論、71A巻9号、1998年。
  • 「Energy efficiency of crop production in Japan, 1970-1990」Geographical Review of Japan、73B巻1号、2000年。
  • 「ハイプレーンズにおける農地保全政策CRPの展開 —カンザス州南西部カーニー郡を中心として—」共著、季刊地理学、52巻4号、2000年。
  • 「北海道十勝における大規模畑作農業の維持基盤」人文地理学研究、31号、2007年。
  • 『エネルギー効率から見た日本の農業地域』(筑波大学出版会)、2011年。
  • 『The Regional Geography of Japan』(北海道大学出版会)、2018年

所属学会

  • 日本地理学会
  • 人文地理学会
  • 経済地理学会
  • 東京地学協会
  • 地理空間学会
  • 北海道地理学会
  • ほか

教育活動

授業担当(文学部)

  • 地域科学特殊演習

授業担当(文学院)

  • 経済地理学特別演習
  • 地誌学特別演習

授業担当(全学教育)

  • 英語演習
  • 社会の認識

おすすめの本

  • 『地域調査ことはじめ ―あるく・みる・かく―』梶田 真・仁平尊明・加藤政洋編(ナカニシヤ出版)
    地域調査のためのテーマの選び方、フィールドワークの方法、論文の書き方など、研究のプロセスが分かりやすく解説されています。