池田 証壽

プロフィール

池田 証壽 教授 / IKEDA Shoju
研究内容

古辞書の国語学的研究。漢字コード開発に関する研究。

研究分野
国語学、国語史
キーワード
国語学、国語史
文学研究院 所属部門/分野/研究室
人文学部門/言語科学分野/言語科学研究室
文学院 担当専攻/講座/研究室
人文学専攻/言語科学講座/言語科学研究室
文学部 担当コース/研究室
人文科学科/言語・文学コース/言語科学研究室
連絡先

研究室: 311
TEL: 011-706-3048
FAX: 011-706-3048
Email: shikeda*let.hokudai.ac.jp
(*を半角@に変えて入力ください)

研究生を希望される外国人留学生(日本在住者をふくむ)は、「研究生出願要項【外国人留学生】」に従って、定められた期間に応募してください。教員に直接メールを送信しても返信はありません。
関連リンク

Lab.letters

Lab.letters 研究室からのメッセージ
言語科学研究室池田 証壽 教授

「土」偏に「花」でなんと読む?
日常を支えるJIS漢字のエキスパート

わかりますか?「埖」という漢字。青森県の地名に使われています。私たちが通常コンピュータで扱える漢字数は1978年に約6000字からスタートしました。私がコンピュータの漢字表記に関心を持ち、JIS漢字字典の編集に参加してからも精査は続き、今ではおよそ11,000字の漢字が使われています。先ほどの「埖」といった珍しい漢字もご覧のとおり何の問題もなく表記できます。

文字表記の研究は社会と密接な関わりを持っています。私たちのコミュニケーションに必要不可欠な文字の表記は”不自由がなくて当たり前”。その当たり前を支え、快適な日常生活を実現するために大きく貢献している研究だと自負しています。

「埖」は「ごみ」と読む。写真(学生撮影)の地名は「ごみわたり」、青森県三戸郡南部町に実在する
コンピュータがない時代の資料づくりは異なる文字の一部を切り貼りして作字していたという

映画、方言、マンガと多彩な展開
国際ワークショップで発表の場も

これまでの指導研究を見てみると、映画タイトルの表記の問題や北海道方言「〜らさる」について、マンガの中のオノマトペに注目したものなど、学生たちの発想は柔軟かつユニーク。中には日本研究の第一人者B.H.チェンバレンに関する博士学位論文が認められ、そのまま出版(「B.H.チェンバレン『文字のしるべ』影印・研究」岡墻裕剛編著・勉誠出版)されたというすばらしい先例もあります。2007年からは「東アジア日本語文化研究」という国際ワークショップも開催し、毎回実りの多い交流・発表の場を設けています。

(聞き手・構成 佐藤優子)

メッセージ

私たちの研究室では、ことば、特に日本語を中心としてさまざまな研究が行われています。例えば、私が主査を務めた論文では「近世・近代期における「はず」の変遷」「B.H.チェンバレン『文字のしるべ』の研究」「日本書紀における中国口語起源の訓読」等があり、日本語の歴史に関する研究が多くあります。研究を進めるには、言語資料を解読できなければなりませんから、その作業が一つの柱です。

もう一つは、研究テーマにそって論文をまとめあげる作業で、演習を通してそれを指導するとともに、7月と9月に研究室所属の院生による研究発表の場を設けて、研究室所属の全教員による指導を行っています。すぐれた研究成果は、国内外の学会・研究会での発表や学会誌への投稿を奨励していますし、年に1回は国際ワークショップを開催して研究交流を行っています。

留学生の多いのも私たちの研究室の特色です。日本語が借用語として中国語・韓国語に入っていますが、こうしたテーマも関心の高いものです。研究を大成するには、土台をしっかり固めることが必要です。土台を固めるには時間がかかります。手間暇を惜しまず、丁寧に研究を進めることがとても大切だと思います。

研究活動

略歴

栃木県立烏山高校卒、北海道大学文学部卒、同大学院大学文学研究科(国文学専攻)博士課程単位取得退学、北海道大学文学部助手、信州大学人文学部助教授を経て現職

主要業績

  • 池田証寿編『典籍交流(訓読)と漢字情報』、北海道大学大学院文学研究科、2006年
  • 池田証寿「高山寺蔵新訳華厳経音義と宮内庁書陵部蔵宋版華厳経」石塚晴通教授退職記念会編『日本学・敦煌学・漢文訓読の新展開』汲古書院、2005年
  • 池田証寿「図書寮本類聚名義抄と東宮切韻との関係について」『訓点語と訓点資料』111輯、訓点語学会、2003年
  • 池田証寿「JIS漢字第1次規格開発に対する林大氏の貢献」『国語学』第55巻4号(通巻219号)、2004年
  • 池田証寿「徒然草第百三十六段の一解釈―漢字使用の実態と漢字字体規範意識とのずれ―」『国語と国文学』平成11年5月号(76巻5号)、1999年

所属学会

  • 日本語学会
  • 訓点語学会
  • 計量国語学会
  • 北海道大学国語国文学会

教育活動

授業担当(文学部)

  • 国語学
  • 国語学概論
  • 国語学演習
  • 漢文漢籍学

授業担当(文学院)

  • 国語学特別演習
  • 日本語科学特別演習
  • 言語情報学特殊講義
  • 日本語科学特殊講義

授業担当(全学教育)

  • 思索と言語