研究と社会貢献教員一覧

山田 貞三

山田 貞三 特任教授 / YAMADA Teizo

所属専攻・所属講座
言語文学専攻 西洋文学講座
研究分野
ドイツ文学、文化論
研究内容
おもに近・現代のドイツ文学を研究しています。文学と現実の社会文化的なコンテクストとの関係に興味の中心があります。
WEB site
キーワード
ドイツ文学、文学理論、文化学、メタファー
連絡先
研究室: 416
TEL: 011-706-3052
FAX: 011-706-3052
E-mail: teizo*let.hokudai.ac.jp 
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Lab.Letters 研究室からのメッセージ

連綿と続く「文学」という織物

 人間は昔から何かを物語ってきました。物語を紡がずには生きていけない存在といってよいかもしれません。文学とは、そうしたことばの織物 - ひとつの作品の中にも、古今東西の物語が重層的に織り込まれています。人びとは、なぜ、何のために物語ってきたのでしょうか。
個々の作家・作品の研究だけではなく、それらをひとつの大きなテクスト(織物)の断片として捉える視点も必要です。わたしが専門とするドイツ文学では、「文化をテクストして読む」という考え方が提唱されています。みなさんと一緒にこうした大きな枠組みの中で、文学について考えたいと思っています。
 最近の研究としては、聖書をはじめ、さまざまなテクストの中に現れるメタファー(隠喩)やメトニミー(換喩)の機能についても関心を抱いています。

  • 2009年ノーベル文学賞を受賞したヘルタ・ミュラーのインタビューを教材に使うことも。直訳すると「私はことばを信じない」というタイトルが意味深い。
  • 山田先生が二度留学したボン大学。宮殿を思わせる建物のすぐ横にライン川が流れる絶景の中で研究に没頭できたそう。

豊かな読書量・留学経験で
自分を語ることばを磨く

 当文学研究科の研究理念にも掲げられる「ことば」の重要性。研究者としても一人の人間としても、ことばとは全てのコミュニケーション活動の基盤をなす最も大切な要素です。文学研究とは、まさにそのことばと向き合う学問の代表格。誰もが使うことばの中に安住していては、自分独自の発想を持つことは難しいでしょう。ことばに対する感覚や自分を語ることばを磨くためにも、学生にはもっと本を読むことを強く勧めています。ドイツ語の運用能力を飛躍的に伸ばしたいときは、やはり留学が近道。いろいろな奨学金制度を使った先輩たちがいますので、気軽に相談に来てください。
(聞き手・構成 佐藤優子)

<メッセージ>
 わたしたちの研究室でドイツ文学を学ぶ学生の研究テーマは、とても多岐にわたっています。たとえば、グリム童話、ミヒャエル・エンデに代表される児童文学、哲学的なニーチェ、ユダヤ系作家のカフカやネリー・ザックス、現代の亡命文学作家ともいえるラフィク・シャミ(アラブ系)あるいは文化論的な視点からのドイツ環境・森林問題などなど。学生は自分の関心に基づいて自由に研究テーマを選択しています。
 最近の進路動向も多彩です。学部を卒業して堅実に民間・公官庁へ就職する者、大学院へ進学し、ドイツへ留学する者(学部生の留学も多い)、博士の学位を取得してジャーナリストになった者、大学を中退して創作活動に励もうとする者など、その人生模様はさまざまです。また、徹底的にドイツ語のコミュニケーション能力を鍛え、修士課程で日本ドイツ語検定1級の資格をトップの成績で取得した者もいます。大学院生の中には他大学の出身者、いったん社会に出てから再入学した者も増えてきました。このように、自由奔放な雰囲気がわたしたちの研究室の特徴といえるでしょう。

研究活動

略歴
昭和46年03月 北海道道立根室高等学校卒業、昭和50年03月 北海道大学文学部卒、昭和52年03月 北海道大学大学院文学研究科修了(文学修士)、昭和53年09月 北海道大学大学院文学研究科博士課程(中退)、昭和53年10月 長崎大学教養部助手、平成07年03月 長崎大学教養部教授を経て現職
主要業績
1.メタフィジーク・メタモルフォーゼ・メタファー - ゲーテとカント - 日本独文学会研究叢書37、2005、pp. 15-26。
2.隠喩の失効とその形而上学的な意味 言語文化部研究報告叢書39、2000、 pp. 31-49。
3.Goethes antimetaphysische Sprachansicht、Goethe-Jahrbuch 39、1993、pp. 31-49.
4.Auf der Suche nach Wirklichkeit. Zur Poetik Jean Pauls、 Doitsu Bungaku 85、1990、144-149.
5.Beobachtung und Sprachkritik bei Lichtenberg、Goethe-Jahrbuch 30、1988、pp. 129-140.
所属学会
日本ヘルダー学会、日本独文学会、日本18世紀学会
関連サイト
北大研究者総覧
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教育活動

担当授業(大学院)
ドイツ文学特別演習、博士論文指導特殊演習
担当授業(文学部)
ドイツ文学演習Ⅰ、ドイツ文学演習Ⅱ、ドイツ文学史概説
担当授業(全学教育)
外国語演習(ドイツ語)、芸術と文学
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