研究と社会貢献思想文化学専攻
倫理学講座
講座の特色
哲学講座と倫理学講座では、ギリシア哲学から現代の応用倫理学まで広く学ぶことができ、また各自の関心にあわせて研究テーマを選ぶことができます。学生の研究会や読書会も数多くあります。学部生が参加すれば、大学院生は初歩の語学から喜んで教えてくれます。
人生の謎について悩み、「なぜ」という問いを徹底して追求する時間をもつことは、学生の最大の特権です。古代ギリシア以来2500年の叡知を学ぶことは、それ自体が、かけがえのない人生の宝となります。現代社会の抱える諸問題に切り込みたいと思ったならば、応用倫理学を学びましょう。本研究科には国立大学で唯一の「応用倫理研究教育センター」があり、他の研究科とも学際的に連携しながらさまざまな活動を行っています。海外の研究者と交流する機会も数多くあります。
哲学や倫理学の武器は「言葉」です。「概念」と「論理」です。哲学者たちの言葉に学び、現代の問題を考える。このことを通じて「自分自身を知る」。「知を愛すること」を学ぶことは「人生の技法」を学ぶことだという哲人の教えが、私たちの研究室には生きています。
→哲学・倫理学研究室のウェブサイトはこちら
教員リスト
氏名 |
職名 |
研究分野 |
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教授 |
応用倫理学、現代英米倫理学、近現代西洋哲学 |
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教授 |
西洋近現代哲学(特に現象学)、近代日本哲学、意識の科学 |
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准教授 |
倫理学、古代ギリシア・ローマ哲学 |
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准教授 |
近現代フランス哲学、近現代倫理学 |
教員紹介

- <私>という存在者を知り 幸福の形を増やす手がかりに
- 思想文化学専攻 村松 正隆 准教授
数あるフランス哲学の魅力の中に、人間の感情のあり方を大切にするところがあります。なかでもメーヌ・ド・ビランは、<私>を軸に身体や感情とはどういうものなのかを丁寧に記述しようとした哲学者です。このビラン...

- 「白熱」議論のヘレニズム哲学 古典解釈から己の限界を広げる
- 思想文化学専攻 近藤 智彦 准教授
古代ギリシア哲学が成熟を迎えたヘレニズム時代には、ストア派に代表される様々な学派がしのぎを削り、白熱した議論が展開されました。幸福をもたらすのは徳か快楽か、真の自由、真の正義とは何か、性/愛のあるべ...

- 何が確かなのか?「現実」概念を 現象学的に問い直す
- 思想文化学専攻 田口 茂 教授
現象学とは、ふだん気づかずに素通りしているわれわれ自身の「経験」を捉え直し、「自明=あたりまえ」ゆえに通り過ぎている現象の中に隠れている「論理」を掘り出す学問です。「何が確かなのか」、「何が理性的な...

- 右にならえ、の社会を疑う 科学技術の進歩に倫理のまなざし
- 思想文化学専攻 蔵田 伸雄 教授
人間が科学技術を手にした瞬間に「使ってみたい」という誘惑が生まれます。医療や農業、環境などさまざまな場面で放っておくと暴走してしまいそうな大衆や国家の流れに警鐘を鳴らす、それが倫理学の使命です。 ...
大学院 担当専修
文学部 担当コース
講座の一年
<学部・大学院共通行事>
・研究室ジンパ(5月または6月)
・卒論・修論発表会(2月)
・追い出しコンパ(2月)
<学部生対象行事>
・新歓コンパ(4月)
・卒論中間発表会(4月・10月)
・卒業論文提出慰労コンパ(12月)
<大学院生対象行事>
・院生合宿(院生の自主企画)(9月)
・北日本哲学会(東北大哲学倫理学研究室との合同研究会)(1月)
※備考:
上記の行事は哲学講座・倫理学講座合同で行っています。
学生主体の読書会・研究会は多数。教員が中心になっている研究会・セミナーも複数あります。
コンパは修論提出後等にも適宜行われています。
他に学部生対象の自主的な合宿も実施されています。