内容紹介
心理学の哲学(philosophy of psychology)の概説書。合理性、自己知、自由意志、責任、道徳的判断、妄想、自閉症などのテーマをめぐって、心理学的研究が持つ哲学的な含意を探求する。本書全体を通して、人間の心の不完全性(不合理さ、自己知の失敗、自由意志・責任の欠如、等々)を主題とし、その不完全性を正確に見積もることを試みる。
著者からのコメント
心理学の哲学を教える際にあまり適切な概説書がないことに対する日頃の不満から、バーミンガム大学のLisa Bortolotti教授と相談の上、この本の執筆を引き受けました。いざ引き受けてみたものの、概説書の執筆は予想以上に大変で、遅々として作業が進まず、執筆開始から出版まで結局5年かかってしまいました。完成した実物が手元に届いたときは感無量でした。
外部リンク
〔出版社〕Polityの紹介ページ