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掲載日:2018年12月03日

第23回 北大人文学カフェ「起こしてみようか?オブローモフ」が開催されました

11月17日(土)紀伊國屋書店札幌本店1階インナーガーデンにて、第23回北大人文学カフェが開催されました。今回は「起こしてみようか?オブローモフ —ロシア“怠け者小説”の読み方」と題して、話し手の大西郁夫先生(文学研究科・西洋文学講座)に、ロシア文学に名だたる怠け者を描いた小説『オブローモフ』(ゴンチャローフ作)について解説いただき、会場の皆さんと語り合いました。当日はおよそ50名の方にご来場いただきました。寒い中、お越しいただいた皆さまに感謝いたします。

第1部は、大西先生から『オブローモフ』の作品解説を中心にお話がありました。この小説が描かれた時代背景とともに、登場人物や小説の構成の説明に続き、当時のロシア読書界での反響について紹介がありました。さらに、小説の味わい方について、「作家からの教訓や答えとして読むのではなく、問題提起としてとらえてみる」「読後感を検討し、小説の構造など、全体をとらえる」「小説家の方法を考える」という提案がありました。この中で、小説家の方法について「クロノトポス(時空間)」から考える『オブローモフ』について解説されました。

『オブローモフ』と同じ年にチャールズ・ダーウィンの『種の起源』が出版され、科学革命のもと、神や聖書の権威が揺らいできたという時代背景があります。オブローモフは、時代が新しく変化していくことを恐れ、ためらい、動けなくなっているという姿を描いたものだという解釈が示されました。同時代のドストエフスキーの小説『地下室の手記』も紹介され、ゴンチャローフやドフトエフスキーが近代への変化に不安や危惧を抱いており、それが作品に反映されたという解説で第1部が終了しました。

休憩時間中に寄せられた質問カードに目を通す大西先生。
質問を整理分類しているのは、大西先生の研究室の学生さんです。

第2部は、会場からいただいた質問に大西先生が回答していく対話コーナーでした。オブローモフの生き方、小説の解釈の仕方に関する質問が圧倒的に多く、ほかに作家ゴンチャローフに関する質問、ロシア文学に関する質問など、非常に多彩な質問をいただきました。

会場からの質問に回答する大西先生

思いもかけない質問に、時には苦笑も。和やかな雰囲気で対話は進みました

参加された方からは、「久々のロシア文学のお話が聞けてよかった」「オブローモフは読んだことがなかったが、作品解説がとても面白かった」「大西先生のお話に魅了されました」という感想をはじめ、多くの方から、高評価をいただきました。

◎このイベントの開催案内はこちら

◎北大人文学カフェのサイトはこちら

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