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掲載日:2018年05月10日

若手研究者支援セミナー「学振特別研究員の申請に向けて―準備は1年前から!」が開催されました

4月18日(水)に学術振興会特別研究員DC・PD申請書の書き方セミナー2018「学振特別研究員の申請に向けて―準備は1年前から!」が開催されました。3人の現役学振特別研究員とPD経験のある教員に話題を提供していただき、申請書を書く際の心構えや注意すべき点について、ご自身の体験を踏まえてお話を伺いました。

今回のセミナーのサブタイトルは、昨年度に続き、「準備は1年前から!」。セミナー開催直後に控えた今年の申請のための直前セミナーではなく、来年の応募を目指す若手研究者を対象に開催されました。実際に申請書に着手するのは提出前の2~3ヶ月前だとしても、本当の準備は、日々の研究の中で自分の研究テーマやキャリアプランを考えていくところからすでに始まっているのだというメッセージを伝えることを目指して企画されました。

例年、新入生が多く参加することを受け、まず始めに、司会の蔵田伸雄先生(倫理学講座)から学振特別研究員制度の概要について説明がありました。蔵田先生は、採用されれば経済的にもキャリア面でも安定して研究が出来るのはもちろん、申請書を書くことで自分の研究を振り返り具体的にまとめる機会にもなると話しました。

蔵田伸雄先生(倫理学講座)

話題提供者の一人目は、DC1の木村謙太さん(哲学倫理学専修)。木村さんは、学振特別研究員に採用されれば、長く学生を続けることから受ける親や周りからのプレッシャーからも解放されると話し、採用されるためには、自分の専門よりもかなり広い分野の審査員が審査することを意識して、自分の研究が専門内だけではなく、他の研究領域や社会での重要性にもつながるように書くことが大切だと話しました。また短い時間で審査されることも考え、論理性だけでなく文章の流れにも配慮した書き方にすると良いとアドバイスしました。

木村謙太さん(哲学倫理学専修)

次に同じくDC1の高尾祐太さん(日本文化論専修)は、DC1だと業績だけが採否の判断材料ではないとも言われるが、申請書に自分の研究への投資価値を示すためには、インパクトの大きい研究計画や将来図を書く必要があり、その実現可能性を保証できるのは業績であるとの考えから、自分自身は修士課程の間に業績を出すことを重視したと話しました。また、研究の将来の見通しについて書く欄では、現在の研究の延長ではなく、その発展性をいかに書いていくかが重要だとも話しました。

高尾祐太さん(日本文化論専修)

今年度からDC2に新規採用された上田哲司さん(日本史学専修)は、3年間学芸員として実務経験を積んだ経験から、学振特別研究員というポジションを研究者としてのキャリアだけでなく、ライフプランの中でどのように位置付けるのがよいかについて、自身の経験を踏まえて話しました。アカデミックポストに就くことが年々難しくなる中で、実務経験を積んでおくことは、キャリアとしても重要だと上田さん。今年度から学振特別研究員は、研究に支障が生じない限りである一定の実務経験を積めるように制度が変わったことを紹介し、実務経験はさまざまな意味で可能性を広げてくれるとの考えを示しました。

上田哲司さん(日本史学専修)

学振特別研究員DC1とPD両方の経験を持つ行動システム科学講座の瀧本彩加先生からは、DC・PDどちらの申請書にも必要となるポイントとして、伝わる申請書を書くにはどうすれば良いかについて詳細な説明がなされました。その上で、PDへの応募の際には、まず受け入れ教員を探すところから始めなければならないため、できるだけ早く準備を始めることが重要だと強調しました。採用後は、研究費を利用して出来るだけ多くの学会や研究会に参加・発表する機会を作り、その後のキャリアへとつなげることも大切だと話しました。

瀧本彩加先生(行動システム科学講座)

最後に教員コメンテーターとして、地域システム科学講座の池田透先生が、学振特別研究員だけが大学院生が申請できる事業ではなく、民間を含め、様々な助成事業や競争的資金があることを、検索サイトを示しながら詳細に説明しました。採用されれば業績が増えるだけでなく、不採択であっても何度も書くことで申請書を書くコツがつかめてくるのだから、自分が応募できるものを探して、どんどん応募すると良いとのアドバイスがありました。

池田透先生(地域システム科学講座)

当日は、修士課程、博士後期課程の大学院生を中心に、計46名が参加しました。アンケート結果では、全員が「役に立ちそうだ」と回答しました(回収率76.4%)。また自由筆記欄には、「ポイントがはっきりしていて、イメージがわきやすかった」、「自身の経験に基づいた貴重なお話ありがとうございました」等のコメントが寄せられました。

今年度も、2019年2月頃に実践編として、「申請書の書き方相談会」を開催する予定です。申請書の草稿持込も可能ですので、どうぞご参加ください。

 

このセミナーの案内はこちら

 

【アンケートでの質問への回答】

Q1)当日のパワーポイント資料をいただけますか。
A1)申し訳ございません。パワーポイント資料の配布は行っておりません。

Q2)学振申請書の各項目を書き記すには、ページの追加はできますか。
A2)これまでの募集要項には、「所定の様式以外に新たに用紙を加えることやページ数の変更はできません。」とあります。申請に当たっては、応募時の募集要項をご確認ください。

Q3)申請してから採用結果が出るまでの間で、作られた業績は学振でみとめられますか。
A3)申請時に、雑誌論文などで掲載が決まっている場合や、学会発表などで発表申込が受理され発表が決定している場合は、申請書に書くことができます。

 

<過去の申請書書き方セミナー(学振特別研究員申請書編)>
「申請書の書き方相談会」(2017年度)
「学振特別研究員の申請に向けて―準備は1年前から」(2017年度)
「申請書の書き方相談会」(2016年度)
「採択される学振特別研究員申請書の書き方」(2016年度)
「申請書はこう書こう―採択される学術特別研究員申請書の書き方―」(2015年度)
「学振特別研究員のススメ―採択される学振DC・PD申請書の書き方とは―」(2014年度)

 

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